研究課題/領域番号 |
13877207
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
横山 隆 広島大学, 医学部・附属病院, 教授 (60034104)
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研究分担者 |
村上 義昭 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (10263683)
桧山 英三 広島大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00218744)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | テロメラーゼ / リボザイム / hTR / アポトーシス / テロメア / 膵癌 / 遺伝子導入 / 遺伝子治療 |
研究概要 |
現有するヒト膵癌培養細胞8株を用いて、ハンマーヘッド型リボザイムのテロメラーゼ活性の抑制効果を検討した。リボザイム構造を有するRNAの鋳型であるDNAから、試験管内でRNAに転写してハンマーヘッド型リボザイムを作製し、DOTAPを用い膵癌培養細胞に導入した.その後、48時間後にそれらの細胞のテロメラーゼ活性をTRAP assayにより測定したところ、8株中2株で明らかなテロメラーゼ活性の低下を認めた。これらの2株はその後1週間以内に細胞のほとんどが死滅した。他の6株では、テロメラーゼ活性に変化はなかったが、3株で増殖能の低下を認めた。 これらの細胞株をハンマーヘッド型リボザイム処理後、TUNEL法によってアポトーシスの誘導について検討したところ、テロメラーゼ活性が低下した2株では、TUNEL陽性細胞30%以上を占め、明らかにアポトーシスが誘導されていた。他の増殖能が低下した3株では、やはりアポトーシスが誘導されていた。これらの細胞でテロメア検討するとテロメア長の明らかな短縮は認められなかった。 さらに、遺伝子導入により、この配列をベクター(pH β APr-1-neo)に導入し、膵癌培養細胞でハンマーヘッド型リボザイムを恒久的に発現させる系を樹立し、これらの細胞のテロメラーゼ活性を測定した結果その低下を認め、さらにその後6-7日でほとんどの細胞は死滅した。ベクターのみを導入した細胞株が軽度の増殖能低下であったことから、リボザイムによるhTR抑制が細胞死を来したと考えられ、そのメカニズムについて解明する目的で、これらの細胞でのテロメア長、hTR・hTERT発現について詳細に検討中である。
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