研究課題/領域番号 |
13877209
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
橋本 大定 (2002) 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60092293)
藤野 幸夫 (2001) 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70219038)
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研究分担者 |
宇田川 哲夫 富士写真光機株式会社, 医療器事業部, 副事業部長
下村 一之 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (10235690)
星野 高伸 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (90201756)
橋本 大定 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60092293)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 肝臓癌 / HALS / レーザー治療 / 腹腔鏡 / 腹腔鏡下手術 / フィンガーカメラ / 低侵襲手術 / 超音波診断 / 小型プローブ |
研究概要 |
我々は腹腔鏡下での死角を減らし、観察、診断能力を高め、安全にHand-Assisted Laparoscopic Surgery (HALS)を施行することを目的として、外科医の指先に装着する小型スコープの開発、製造と指装着型に改良した小型超音波プローブを臨床で応用した。 小型スコープについては新しい形状の試作品を製作した。斜視角度は60度で、さらに光量をあげることで、腹腔鏡の補助がなくても十分観察可能であるように設定した。またカメラ形状は指の背側に固定するのでなく、外側に固定する形状とした。それにより視野の拡大と明るさが得られ、より上質な画像が得られるようになった。小型超音波プローブは、さらに小型で薄型のものを考案している。形状はすでに決定し、現在プロトタイプの作成を検討中であり、今後改良を重ねていく予定である。 これらの器具を用いて肝臓の腫瘤に対してのレーザー治療をより安全に低侵襲で施行できるように検討した。腹腔鏡で十分な視野が得られない部位から肝臓を穿刺する場合はフィンガーカメラによる観察下で施行した。垂直にレーザーを当てずらい部位ではレーザービーム方向変換鉗子を使用してレーザーを曲げることで照射を可能とした。肝臓辺縁部及び表面に存在する腫瘍に対しては直接垂直にレーザーを当てることで皿状に肝臓組織を焼灼できた。実際、表面から約5cmまで焼灼可能であった。 ここまでの実験では、残念ながら動物でその安全性の確認までいたらず、本年度はヒトで施行されなかった。今後さらに実験を重ね、安全性が確認されれば、正当な手続きを経て臨床応用を実現したいと考えている。
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