研究課題/領域番号 |
13877226
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
湯口 貴導 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00322181)
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研究分担者 |
谷口 理章 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60346195)
中島 義和 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80314334)
森内 秀祐 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90322180)
甲村 英二 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30225388)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 遺伝子治療 / 脊髄虚血 / NFκB / decoy |
研究概要 |
脊髄損傷モデルとして、クリップによる圧挫傷モデルと脊髄虚血モデルを確立した、それぞれのモデルにおける障害の程度をHE染色以外に、抗MAP2抗体を用いた免疫染色による灰白質の障害の程度や、抗ラットIgG抗体を用いた浮腫範囲の広がりの定量的検討を行い評価した。さらに損傷後の細胞応答反応を把握することを目的として、抗ED1抗体を用いたマクロファージの浸潤の程度を定量的に評価した。さらに二次損傷に関連する炎症性反応を定量的に評価する目的でTNFα、IL1-β、ICAM-1、COX-2に注目し、それぞれの遺伝子発現の程度をRT-PCR法を用いて定量的に評価した。 次にそれらを細胞内レベルで制御することにより一次損傷に引き続き生じる二次損傷を最小限に抑えることを目的として、HVJ liposomeをベクターとし、NFκBに対し拮抗作用を有するdecoyを作成し遺伝子導入した。FITC標識NF-kB decoyを用いて、十分な導入が得られることが確認できた。NF-kB decoyの作用により脊髄虚血の範囲は縮小され、ED1陽性細胞の浸潤範囲も抑制されていた。また炎症反応に関連するTNFα、IL1-β、ICAM-1、COX-2などの遺伝子発現も有意に抑制されていた。さらにSrc kinase inhibitorであるPP1のVEGFに関連して生じる浮腫の抑制効果並びに二次損傷抑制効果を明らかにした。PP1投与群では対照群と比べて、浮腫の広がりは有意に縮小され、ED1陽性細胞の浸潤もPP1群において有意な浸潤の抑制を認めた。TNFα、IL1-β、ICAM-1、COX-2などの遺伝子発現も有意に抑制されていた。以上のデータより脊髄損傷に対す両治療法の可能性が期待される。
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