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重水の抗腫瘍効果を応用した悪性グリオーマ治療法の開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13877227
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関島根医科大学

研究代表者

山崎 俊樹  島根医科大学, 医学部, 助教授 (50201835)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード脳腫瘍 / 悪性グリオーマ細胞 / 重水 / 治療 / アポトーシス / 抗腫瘍効果 / 癌治療モデル / 細胞周期 / 悪性グリオーマ
研究概要

重水の抗腫瘍効果を応用した悪性グリオーマ治療法の開発のために基礎研究を行った。主な検討項目は、重水の悪性グリオーマ細胞に対する殺細胞作用、アポトーシス誘導作用ならびに細胞周期に及ぼす影響の確認である。
実験材料及び方法は、マウス悪性グリオーマ細胞株(RSV-M glioma)を用い、in vitro実験系で解析した。RSV-M gliomaは、C3H/HeNマウス由来でラウス肉腫ウイルス誘発性の悪性グリオーマ細胞株である。in vitro系におけるRSV-M gliomaの継代培養は10%fetal calf serum含有完全培地を用い、マイコプラズマ陰性を常時確認した。また、4-8週齢の成熟C3H/HeNマウス大脳半球内へのRSV-M glioma細胞の生着性も確認した。抗腫瘍作用の評価は、トリパンブルー染色による生細胞カウント法とMTTアッセイ法を用いた。アポトーシス誘導作用は、DNA断片化、カスパーゼ3の活性化、細胞膜脂質の変化のそれぞれの有無で評価した。細胞周期への作用はFACS解析で評価した。
実験結果として、重水は10%〜50%の濃度域内でRSV-M glioma細胞に対し、殺細胞作用ならびにアポトーシス誘導作用を示し、その至適濃度は30%であることが判明した。さらに、RSV-M glioma細胞の細胞周期に対してはG2-M期への集積作用を示すことが確認できた。
本研究は悪性グリオーマ治療分野において世界に先駆けた内容であり、今回の研究成果は今後臨床応用に際し貢献できると思われる。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Uemura T: "Experimental validation of deuterium oxide-mediated antitumoral activity as it relates to apoptosis in murine malignant astrocytoma cells"Journal of Neurosurgery. 96・5. 900-908 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Uemura T: "Experimental validation of deuterium oxide-mediated antitumor activity in relation to apoptosis for murine malignant astrocytoma cells"Journal of Neurosurgery. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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