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胎仔脳は出産時の母体の過呼吸を誘発するか?

研究課題

研究課題/領域番号 13877275
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関山口大学

研究代表者

中村 彰治  山口大学, 医学部, 教授 (80112051)

研究分担者 石田 佳幸  山口大学, 医学部, 助手 (20325210)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード胎仔 / 出産 / 呼吸 / 過呼吸 / 低酸素症 / 母体 / 胎仔脳
研究概要

妊娠中の母体でしばしば過呼吸が生じるという過去の報告がある。我々はこのことに基づき、胎児脳が母体の呼吸を調節するシグナルを発しているのではないかという仮説をたて、ラット胎仔脳を電気刺激することによって母体の過呼吸を誘発できるかどうかを検討した。母体の鼻孔付近に呼吸センサーを装着し、子宮から胎仔を取り出して、当教室で考案された胎仔固定装置に胎仔の頭部を装着固定した。頭皮および頭蓋骨を切除後胎仔脳に刺激電極を刺入し、電気刺激を加えて母体の呼吸数を観察した。現在までのところ、胎仔脳刺激によって呼吸数が増加する場合と減少する場合の二通りの変化が観察されている。しかし胎仔脳の刺激部位と母体の呼吸数の間の相関については明確な結論を得るには至っていない。現状では胎仔脳の刺激により母体の呼吸数が変化する傾向は見られるものの、再現性に乏しい。この原因として、胎仔頭部の定位固定が困難なことに加え、刺激対象の胎仔脳が非常に小さいために、その脳内の特定部位を毎回正確に刺激するのが困難なことなどが考えられる。今後、これらの問題点を克服するために、実験手技などのさらなる工夫が必要である。また、実験の再現性が高まり明確なデータが得られるようになれば、次に胎仔脳の刺激によって生じる母体の呼吸変化を媒介する物質が何であるか、またそれはどのような経路を経て母体へと伝達されるのかなどを究明していく予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ishikawa, A.: "Neurons in the lateral paragigantocellu ; ar nucleus projecting to the infralimbic cortex in rats : electrical activity and response to change in bloodpressure"Neuroscience Letters. 311. 57-60 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Hashimoto, M.: "Modulating effects of prenatal stress on hyperthermia induced in adult rat offspring by restraint or LPS-induced stress"Physiology & Behavior. 73. 125-132 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Nishiike, S.: "Effect of AF64A, a cholinergic neurotoxin, on footshock stimulation induced locus coeruleus excitation in rats"Neuroscience Letters. 302. 33-36 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Fujioka, T.: "Mild prenatal stress enhances learning performance in the non-adopted rat offspring"Neuroscience. 103. 301-307 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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