研究課題/領域番号 |
13877277
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
吉村 泰典 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (10129736)
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研究分担者 |
酒井 のぞみ 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60276326)
田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20207145)
丸山 哲夫 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10209702)
清水 亜紀 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60306826)
山本 百合恵 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00286543)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 子宮内膜 / 接着 / 脱接着 / DNAマイクロアレイ / 月経 |
研究概要 |
本研究では、子宮内膜培養細胞を用いて(1)コントロール群、(2)性ステロイドホルモンによる分化群、(3)分化群からの性ステロイドホルモン除去による月経モデル群の3群の細胞からそれぞれtotal RNAを抽出し、Gene Chipにより、(3)群に特異的な脱接着誘導遺伝子を同定することを目的とした。既に(1)群および(2)群に関しては、われわれのグループも含めて様々な研究グループがそのシステムを確立しているが、(3)に相当する月経モデル群は一部のグループが提唱しているに過ぎない。まずわれわれは、この(3)の安定したシステムを確立するために、種々の条件設定を行った。すなわち、性ステロイド除去により月経とのアナロジーを以て細胞は剥脱を開始するが、長期の除去では死細胞が優勢になる。一方短期間の除去では、これらの細胞は剥脱するポテンシャルを持ち得ず、また脱接着誘導遺伝子の範疇には属さない遺伝子群の発現変動しかとらえることができない。そこで、これらのアッセイ系のメルクマールとして分化マーカーであるinsulin-like growth factor binding protein 1(IGFBP-1)を、また月経モデルとしての妥当性を評価するために、ステロイド除去で発現増強することが知られているmatrix metalloproteinase(MMP)酵素群(特に1,2,4)を、positive controlに採用してRT-PCRによりそれらの発現変動を検討した。その結果、(2)群に特異的な遺伝子として、IGFBP-1遺伝子を同定した。ちなみに、性ホルモン消退による月経モデル群では、IGFBP-1の発現が減弱することが判明した。一方MMPについては、必ずしも既報告通りの挙動は示さなかった。現在、月経モデル群のシステムの確立を図りながら、Gene Chipによる解析に着手している。
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