研究課題/領域番号 |
13877288
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
本田 孔士 京都大学, 医学研究科, 教授 (90026930)
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研究分担者 |
西脇 弘一 京都大学, 医学研究科, 助手 (90303841)
桐生 純一 京都大学, 医学研究科, 講師 (80281096)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 血小板 / 白血球 / 虚血 / 再還流 / 網膜 / アンチトロビンIII / ローリング / 集積 / アクリジンオレンジ / 走査型レーザー検眼鏡 / P-selection / ICAM-1 |
研究概要 |
虚血再還流障害時の主役は白血球浸潤と長らく信じられてきた。しかしながら最近、虚血後の組織に集積する血小板も再還流後の組織障害に大きな働きを有しているのではないかとも言われだしている。その原因は血小板そのものの炎症特性や血栓形成促進といった性質によるものではないかと考えられている。今回、一過性の網膜虚血後にアンチトロンビンIIIが血球と網膜血管内皮の関係に与える影響を生体下で評価した。一過性の網膜虚血はロングエバンスラットの視神経を結紮することで作成し乱虚血作成直後にアンチトロンビンIIIを静注した。白血球と血小板の動態をSLO(スキャニングレーザーオフサルモスコピー)で観察した。また、PセレクチンとICAMの発現をRT-PCRおよび免疫組織染色で調べた。再還流後14日後に網膜障害を組織学的に評価した。アンチトロンビンIIIの投与により虚血再還流後の網膜主幹静脈における白血球ローリングとそれに引き続く白血球集積は有意に減少した。さらに、12時間後における血小板ローリングの最大値は76%抑制され(P<0.01)、血小板付着は48%(P<0.01)抑制された。免疫組織染色でもPセレクチンとICAMの発現はアンチトロンビンIIIの投与により抑制されていた。組織学的検査でもアンチトロンビンIIIが網膜一過性虚血後の組織障害を保護していることがわかった。これにより、一過性網膜虚血後の白血球と血小板の捕獲がアンチトロンビンIIIにより抑制されることがわかった。このことから網膜の虚血再還流障害時のアルファー2グロブリンの神経保護作用が説明しうると考える
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