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歯根形成初期臼歯歯胚のヘルトビッヒ上皮鞘に及ぼす成長因子の影響

研究課題

研究課題/領域番号 13877309
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

藤原 尚樹  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (20190100)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード歯根形成 / 臼歯歯胚 / insulin-like growth factor I / ヘルトビッヒ上皮鞘 / 器官培養 / マウス / insulin-like growth factor
研究概要

昨年度我々はマウス臼歯歯胚歯根形成初期においてIGF-Iが外エナメル上皮の細胞増殖を促進することでヘルトビッヒ上皮鞘(HERS)の分化調節に関わることを示唆する結果を得た。今年度はさらにHERS細胞の動態と他の因子の作用について検討した。
1,成侵に伴うHERS細胞の増殖とその変化を確認するために生後5、10、15、20日のマウスにおいて腹腔内にBrdUを投与し、経時的にマウスから下顎第一臼歯歯胚を摘出・固定し、HERS細胞へのBrdU取込み数の変化を調べた。歯根形成開始期(生後5日)でBrdU陽性細胞が多く見られ、また外エナメル上皮の陽性細胞数が、時局経過ともにしだいに減少する傾向がみられた。このことはHERSの外エナメル上皮細胞が盛んに分裂を繰り返すことを意味すると考えている。
2,局所的に外因性因子をデリバリーするヘパリンbeadsを用いた特殊な器官培養法を習得する機会に恵まれ、IGF-Iをしみ込ませたbeadsを生後5日齢の臼歯ヘルトビッヒ上皮鞘付近に置き、4日間培養を行った。Beadsを置いた実験群は対照群に比べヘルトビッヒ上皮鞘の伸長が顕著であることが確認できた。このことは培養液にIGF-Iを添加して行った昨年度の実験結果をより明確にした。
3,IGF-I以外の外因性因子のHERSの発達に及ぼす影響を検討した。PDGFはヘルトビッヒ上皮鞘の伸長を促進する効果を、EGFは歯頚彎曲部のエナメル上皮からヘルトビッヒ上皮鞘への分化を抑制する効果が見られた。この時期の臼歯歯胚歯頚部に発現するEGFをRT-PCRで確認すると、成長と共に減弱する傾向がみられたことから、EGFもヘルトビッヒ上皮鞘の発達に何らかの影響を持つことが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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