研究課題/領域番号 |
13877417
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
|
研究機関 | 滋賀県立大学看護短期大学部 |
研究代表者 |
伊丹 君和 滋賀県立大学看護短期大学部, 講師 (30310626)
|
研究分担者 |
森下 妙子 滋賀県立大学看護短期大学部, 教授 (40331649)
藤田 きみゑ 滋賀県立大学看護短期大学部, 教授 (70269728)
寄本 明 県立大学, 国際教育センター, 助教授 (30132278)
安田 寿彦 県立大学, 工学部, 助教授 (60157998)
古株 ひろみ 滋賀県立大学看護短期大学部, 助教授 (80259390)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 作業姿勢 / ひねり / ボディメカニクス / 看護 / 介護 |
研究概要 |
看護・介護作業時の腰部負担及び腰部のひねりについて、以下の点から検証した。 1.作業時姿勢・平均心拍数・エネルギー消費量および自覚症状 1)洗髪作業 看護学生10名を対象として、洗髪車を用いての洗髪作業実験を実施した。その結果、作業時に腰部負担がかかるとされる前傾姿勢50度以上となる頻度は30.4±24.4%であった。そのうち、ボディメカニクスを活用している者5名における作業時前傾姿勢50度以上となる頻度は13.1%であり、ボディメカニクスを活用していない5名の47.6%と比較して有意に低いことが明らかとなった(p<0.05)。 同様に、洗髪作業時の平均心拍数は111.1±18.3回/分、エネルギー消費量は3.3±1.2kcalであり、両者ともにボディメカニクス活用者の方がボディメカニクス非活用者と比較して低値を示した。 また、洗髪作業時に腰部負担を自覚した者は、ボディメカニクス非活用者の方が多かった。 以上より、洗髪作業においてボディメカニクスを活用した者は、非活用者と比較して作業時生体負担が低く、腰部への負担も小さいことが明らかとなった。 2)車椅子移乗動作 看護学生10名を対象として、片麻痺模擬患者を車椅子からベッドへの移乗を行う作業実験を実施した。その結果、特に構え時および座らせ時に看護者が前傾姿勢50%以上となる頻度が約80%となり高値を示した。 また、作業時に腰部負担を自覚した者は、特に実際の看護現場で多く実施されている中足法で高値を示した。 2.作業時筋電図 1)洗髪作業 洗髪作業時の筋活動を分析した結果、ボディメカニクス非活用者は腰部筋である脊柱起立筋において、筋活動左右差が大きいことが示された。従って、ボディメカニクス非活用者は身体をひねったアンバランス姿勢で作業していることが示唆された。一方、作業時にボディメカニクスを活用している者は左右の筋肉をバランスよく使い腰部への負担は小さいことが明らかとなった。 2)車椅子移乗作業 看護現場で多く用いられている中足法で、作業時の看護者腰部筋の活動量が高く、左右の筋活動のアンバランスが認められた。従って、作業時に身体をひねった姿勢となり腰部への負担が高くなることが示唆された。 ※なお、バイタルサイン測定実験結果についても同様の結果が得られた。
|