研究課題/領域番号 |
13877422
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 大阪大学 (2002-2003) 滋賀医科大学 (2001) |
研究代表者 |
藤原 千惠子 (藤原 千恵子) 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10127293)
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研究分担者 |
石井 京子 大阪市立大学看護短期大学部, 教授 (30259494)
星 和美 大阪府立看護大学, 教授 (40290358)
高谷 裕紀子 滋賀医科大学, 助手 (90264845)
西村 明子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20324783)
河上 智香 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30324784)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 大学卒業看護師 / 看護師のキャリア / 職務ストレス / 職場のサポート / 看護教育機関のサポート / 教育機関のサポート / 看護職のキャリア / 看護経験年数 |
研究概要 |
本研究は、看護系大学を卒業した看護師(以下、「大卒看護師」とする)のキャリア形成に影響を与える要因を明らかにし、キャリア形成に効果的な臨床現場と教育機関の両面からのサポートシステムの構築を探ることを目的としている。 最終年度の研究は、昨年度調査した全国の病院のうち、研究協力の承諾が得られた67施設の大卒看護師379名と他の教育機関を卒業した看護師598名(専門・専修学校卒業の看護師371名、短期大学卒業の看護師227名)を比較対象として、キャリア形成の特徴と影響要因を分析し、学会発表および論文作成を行った。大卒看護師のキャリアは経験年数が大きな影響要因であり、病院での役割体験や看護専門領域の自覚が促進する要因になっていた。専門・専修学校卒や短期大学卒の看護師では、経験年数、病院での役割経験、専門領域の自覚の他に、管理的な役割経験も影響要因になっていた。しかし、大卒看護師は年齢の比較的若い層が多数を占め、今後臨床現場での経験を増すことによってそれらの要因も影響すると予測された。また、職務ストレスや職場のサポート認知は、看護経験年数にょって、ストレスやサポート内容が異なり、キャリアを促進させる場合や抑制する場合など、時期や程度により異なる影響があることが明らかにされた。 また、全国の看護系大学のうちすでに卒業生のいる大学61校を対象に、卒業生のサポート体制を明らかにするための調査を行った。回答は31校(回答率50.8%)から得られ、卒業生の把握調査の実施35.5%、卒業生への施設開放80%であったが、卒業生へのサポートは教員が個々に実施しているが、大学としての組織的なサポート体制は十分整備されていないことが明らかになった。看護師のサポートは、職場の病院でのサポートが種々行われているが、今後生涯教育の必要性とともに、教育機関での再教育等も含めたサポートシステムの検討が必要となると考えられる。3年間の研究に関しては、報告書をまとめて調査協力施設に郵送することで、研究成果の還元を図った。
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