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造血幹細胞移植後患者のQOL評価指標作成と看護援助プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13877432
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関聖路加看護大学

研究代表者

外崎 明子  聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (20317621)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード造血幹細胞移植 / 看護 / QOL / 下肢筋力 / 不安感 / 倦怠感 / 歩行数 / リハビリテーション / 筋力測定 / 看護プログラム開発 / 評価研究
研究概要

本研究は造血幹細胞移植(以下、移植)後患者のQOLの向上をめざし、関連要因の探索と具体的な看護支援の方向性を見出すことを目的としている。
そこで移植患者の身体活動量を歩数で評価し、移植前後での下肢筋力・筋肉量と主観的健康観の変化およびその関連性を検討した。16歳以上で本研究の参加に同意が得られた者へ、(1)下肢筋力(膝伸展力、足底屈力、足背屈力)、(2)下肢筋肉量(大腿部筋断面積)、(3)状態不安(STAI)、(4)倦怠感(CFS)の4項目を、移植前(無菌室入室前)と移植後の2回測定した。また対象者は万歩計を常時装着し、毎日の歩数を自己記録した。20例より同意を得、このうち9例について移植前後の2回測定した。対象9例(男性5例、女性4例)の平均年齢は37.3歳で、全例が臍帯血移植であり、一日平均歩数は、無菌室在室中は237.5歩、無菌室退室後の移植後経過日(以下、day)50までは616.3歩、day51〜80は1373.0歩であった。下肢筋肉4指標は、移植前より移植後の値が有意に低下し(移植前値の約80%)、4指標は概ね相互に相関していた。STAIとCFSは移植後は強い相関があり、また移植後筋肉指標はCFSあるいはSTAIと負の相関を示した。以上より、移植後患者の歩数は極めて少なく、不活動状態であり、移植後の下肢筋力は移植前より有意に低下し、低筋力・低筋肉量は倦怠感や不安感と関連することが認められた。
今後はさらに症例数を蓄積し、各要因について多変量解析による評価を行い、より長期的な視点での検討を行う。さらに血小板回復不全や腎・心機能低下時にも実施可能な、低侵襲の筋力保持プログラムの開発をすすめ、万歩計での歩数記録を基本とした退院後患者の日常生活活動度モニターシステムを開発し、主観的健康観の早期回復をめざす看護支援プログラムの開発に本結果を活用することが課題となる。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 外崎 明子: "わが国の造血細胞移植後患者のヘルスプロモーションにおける看護支援の展望"日本がん看護学会誌. 17巻2号. 4-12 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 外崎 明子: "造血細胞移植を受ける患者の下肢筋力と主観的健康観 -無菌室在室による影響-(第1報)"聖路加看護大学紀要. 30号. 10-17 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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