• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小型Geoslicerによる沖積層微細構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13878013
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 自然地理学
研究機関広島大学

研究代表者

中田 高  広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60089779)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードGeoslicer / 小型ジオスライサ / 地層抜き取り装置 / 沖積層 / 土壌採取装置 / 堆積構造
研究概要

本研究は,ボーリングステッキやハンドオーガーに代わる簡便な地層採取抜き取り装置(小型Geoslicer)を開発し,沖積層の微細構造解明のための試験的な調査研究を行うものである.本年度も,軟弱な沖積低地で試料を効率よく採取することができる装置として,長さ1〜3m,幅10cm,厚さ1.5cmのステンレス製の運搬に適した安全かつ軽量の地層抜き取り装置を作成し,試作品に関心を持つ研究者に配布し,それぞれの調査地域において装置の有効性をチェックして貰った.その結果,本装置が研究者の調査目的に十分合致する微細構造を持つ不攪乱沖積層試料を得ることが可能であることが確認された.
前年度実施した研究によって問題点が指摘された装置の引き抜きに伴う困難さについては,軽量な専用三脚を作成して対応した.接続型の装置は接続部が脆弱であり強度を上げる必要があったが,これによって装置が複雑化し重量が増加するため,長尺化(3m)によって対応することした.また,火山灰や粘土などの細粒な地層の採取には装置の強度不足のために困難が伴うことが指摘されたが,このような乾燥した地表における土壌採取のために,強い打ち込み衝撃力に耐える装置を開発し,問題点を解決した.さらに,長尺化(3m)した装置を北海道十勝海岸における津波堆積物の調査で試用したが,砂〜シルト層を挟む津波堆積物が泥炭層中に挟在する堆積構造を観察することができた.この際,振動モーターを利用した打ち込み補助装置が有効であることが確認された.
このように,多くの研究者の協力を得て,沖積層研究のための新たな試料採取装置を短期間に開発することができた.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高田圭太: "沖積層調査のための小型ジオスライサー(Handy Geoslicer)の開発"地質ニュース. 579号. 12-18 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 石山達也: "養老断層の極新期断層変位地形の形成過程-岐阜県海津郡南濃町志津菖蒲原地区における地層抜き取り調査-"活断層研究. 22号. 115-126 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 中田 高, 宮城豊彦, 高田圭太: "小型Geoslicerの開発とその第四紀研究への応用"日本第四紀学会講演要旨集. 31. 140-141 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 七山太, 加賀新, 木下博久, 横山芳春, 佐竹健治, 中田 高他: "紀淡海峡,友が島において発見された南海道地震津波の痕跡"月刊海洋. 号外28. 123-131 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi