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納豆に含まれるビタミンK結合性ペプチド

研究課題

研究課題/領域番号 13878020
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 食生活
研究機関京都女子大学

研究代表者

土居 幸雄  京都女子大学, 家政学部, 教授 (40172233)

研究分担者 池田 ひろ  京都女子大学, 家政学部, 教授 (00097825)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードビタミンK / 納豆 / ペプチド / Caco-2 / メナキノン
研究概要

納豆の摂取が骨粗鬆症の予防に有効であることが報告されている。この理由は、納豆のビタミンK含量が高く、納豆を摂取することで血清ビタミンK濃度が上昇するためである。我々は、納豆菌の生産するビタミンKが特異的な糖ペプチド成分(vitamin-K binding factor ; KBF)と結合し、安定なミセルとして可溶化されていることを見いだしており、本研究では、納豆中のKBFの存在がビタミンKの体内への消化吸収を促進しているのではないかと考えて実験を開始した。
今年度は精製したKBFを用い、腸管上皮培養細胞におけるビタミンKの膜透過、細胞透過性に関する実験を行った。試料としてビタミンK(MK-7)のみ,あるいは,KBF画分を含む培地をのせて細胞透過実験を行なった。その結果、細胞を通過する量はいずれの場合も1%以下であった。細胞内に取り込まれる量は、KBF無添加の場合,多くても約2%であった。KBFを添加した場合、追加したMK-7濃度にかかわらずビタミンKの約10%が細胞内に移行していた。次に、透過の時間経的過を観察した。ここでは、ビタミンKをタウルコール酸ナトリウムを用いてあらかじめミセルの形で添加してた。0〜5時間にかけて、KBFを加えた場合は細胞に含まれるMK-7量は徐々に増加した。しかし、MK-7の細胞透過速度は遅く,KBFの存在下においても,5時間の培養でMK-7の細胞透過は殆ど観察されなかった。また、別の実験でミセルを形成させずに同様の実験をした場合、細胞内に移行したビタミンKは5時間後で6%で、ミセルを形成させた方がビタミンKを細胞へ取り込みやすかった。
以上の結果、腸管上皮培養細胞にMK-7が吸収されるとき、KBPの添加は細胞内への移行を促進していることがわかった。これはKBFがMK-7と複合ミセルを形成するためではないかと考えた。しかし,その他の吸収機構も否定されたわけではない。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 土井幸雄: "納豆に含まれるビタミンK結合性ペプチド"三島海運記念財団研究報告書. 39. 19-22 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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