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アクションリサーチによる保育実践研究法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 13878037
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 教科教育
研究機関東京大学

研究代表者

秋田 喜代美  東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (00242107)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード記録 / アクションリサーチ / ビデオクリップ / インスクリプション / 保育者 / 熟練保育者 / 幼稚園教育 / 保育実践研究 / アクション・リサーチ / 幼小連携 / ビデオ / 連続性 / 幼少連携 / カリキュラム開発 / ドキュメンテーション / 道具
研究概要

本研究主題に対し、理論的整理、調査研究、実践研究の3つのアプローチによる研究を行った。第1には、理論的にアクションリサーチの歴史的展開の議論的検討、保育実践研究における記録のあり方についてこれまで保育学の中で発表されてきた研究や近年のレッジョ・エミリアアプローチやプロジェクトアプローチにおける記録論をレビューし、そこから個別の実践記録の検討を行うだけではなく、インスクリプションとして園文化を記録システムからとらえるという水準での課題を新たな方向性として抽出し研究論文にまとめ発表した。
第2には、幼小における学び、知的発達に対する教師の実践の見方の共通性と相違を検討するために、保育者に対して保育の映像記録視聴してその思考をとられる多声的エスノグラフィーを実施するためのビデオクリップを作成し、実際に幼稚園の熟練教師と初任教師12名のプロトコルから知的発達、学びに対する軸を抽出することを実施した。またより大きなサンプルで知的発達への意識をとらえるために、比喩生成課題と重み付け課題を用いて熟練教師と初任教師のあり方を検討した。ビデオクリップ研究からは知的発達をとらえる軸には、個対集団、指導的と遊びの支援の2軸を明確にとりだすことができるが、熟練教師の方が個の一人の活動も大切にし集団での共同性の質を高めるに至る過程がより自覚的であること、熟練教師ほど新規性よりも経験の繰り返しの中での育ちに着目した実践的思考様式をもつことが明らかになった。
第3には、保育実践に実際にかかわりながら、記録から遊びにおける学びの過程を抽出していくための園内研修に実際にかかわりアクションリサーチを行ってきた。2人の幼児の記録から発達的意味を読み取るカンファレンスから何を教師が保育の中で読み取るのか、小学校の教師とは異なる視点として、言語化されない行動の解釈の厚さが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (20件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (20件)

  • [文献書誌] 秋田喜代美: "幼小の連続的な育ちと保育・教育内容"保育学研究. 40(2). 337-339 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田喜代美: "「遊びの中の学び」「事例解説」"幼稚園じほう. 31(2). 5-10, 20-25 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田喜代美: "「可能性」と「創造性」を培う:イタリア レッジョ・エミリア市の取り組みから"幼児と保育. 49(9). 72-73 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田喜代美: "レッジョ・エミリアの教育学"子ども達の想像力を育む:アート教育の思想と実践(佐藤学・今井康雄(編))(東京大学出版会). 73-92 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田喜代美: "幼稚園と小学校の連携"新たな幼稚園教育の展開:幼児教育の展開に向けて(小田豊・神長美津子(編))(東洋館出版). 203-215 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田喜代美: "教育実践における記録への問い(藤田英典他(編))教育学年報第10巻 教育学の現在"世織書房(印刷中).

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美, 増田 時枝: "ごっこコーナーにおける「役」の生成・成立の発達過程"東京大学教育学研究科紀要. 41. 349-364 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 増田時枝, 秋田喜代美: "遊び開始時の「役」発生・成立スタイルの検討"保育学研究. 40(1). 75-82 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美: "アクション・リサーチによる教室研究の試み"児童心理. 771. 117-123 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美: "教室のアクション・リサーチ研究"日本教育心理学会第44回総会発表論文集. S46-S47 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美: "幼児期と児童期の発達と教育:連続性を見いだす教師"初等教育資料. 761. 2-7 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美: "幼小の連続的な育ちと保育・教育内容"保育学研究. 40(2). 337-339 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美: "「実践研究の発展:アクション・リサーチ」『心理学研究法』"放送大学出版会 南風原・市川・下山(編)(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美, 市川洋子, 鈴木宏明: "アクションリサーチによる学級内関係性の形成過程"東京大学大学院教育学研究科紀要. 40. 151-171 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美: "幼少連携への展望"幼稚園じほう. 29(9). 5-11 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美: "幼稚園と小学校の連携:ともに豊かに育つために"初等教育資料. 749. 78-84 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美: "これからの幼少連携"週刊教育プロ. 31(26). 27 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美: "やまだようこ他編「カタログ現場心理」教室におけるアクションリサーチ"金子書房. 96-103 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田喜代美, 市川伸一: "南風原朝和他(編)「心理学研究法入門」教育・発達における実践研究"東京大学出版会. 244-247 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 秋田 喜代美(監修・著): "幼少連携のカリキュラムづくりと実践事例"小学館. 210 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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