研究課題/領域番号 |
13878076
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
奥村 誠 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00194514)
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研究分担者 |
藤原 章正 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (50181409)
山田 忠史 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80268317)
高橋 勝彦 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00187999)
塚井 誠人 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70304409)
岡村 敏之 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助手 (90314781)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | リサイクル物流 / リユース / マテリアルリサイクル / 物流拠点配置 / 物流計画 |
研究概要 |
本研究では、生産工学、輸送工学、交通工学、地域計画の分野から見たリサイクル物流の問題点を議論し、相互の関連性の共通理解を踏まえて今後の研究課題を抽出・整理することを第1の目的とした。その際、自動車、家電、建設産業などの先進的な企業等へのヒアリングや実務者の講演を実施し、実際的な議論を行うことができた。以上の議論を踏まえ、消費者や小売業のリサイクル行動および企業内における物流、在庫、生産の機能を統合化した概念モデルを構築と、それらの主要な関連関係を数量的に考察するためのシミュレーションモデルの構築を第2の目的とした。しかし消費者のリサイクル行動に関するデータの蓄積はなく、数量的な検討を行うことが困難であることがわかり、概念モデルに関する検討を行うにとどまっている。第3の目的は、リサイクルの進展が物流拠点・生産拠点の配置に及ぼす影響を明らかにすることであり、在庫コストを考慮した物流ネットワークの配置計画モデルのレビューを行い、日本国内の交通網データ、立地コストデータを当てはめて、立地行動のシミュレーションを行うことができた。第4の目的として、物流と生産の協調方策を提案してその効果を分析することとしていたが、システム全体の数量的な検討は困難であることから、再資源の生産活動への導入を考えた場合の企業の在庫管理モデルを集中的に開発した。 以上の研究の結果、対象とする製品によってリサイクルの形態が大きく異なるため、一般的なモデルを提案することは困難であるが、代表的な製品を取り上げた定量的な検討が必要であることがわかった。また、回収品と製品の荷姿や発生頻度が大きく異なることから、同一のトラックを用いた往復輸送は実際的でないため、拠点配置の問題も、既存の立地モデルに静脈側の物流コストを足しこむことによりある程度分析できることがわかった。
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