• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

人工衛星合成開口レーダーを用いた斜面災害の検出と監視

研究課題

研究課題/領域番号 13878081
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 自然災害科学
研究機関京都大学

研究代表者

福岡 浩  京都大学, 防災研究所, 助教授 (40252522)

研究分担者 渡辺 英久  三井金属資源開発株式会社, 部長補佐(研究職)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード衛星差分干渉合成開口レーダー / 斜面変動 / 結晶片岩地すべり / 善徳地すべり地 / 伸縮計 / 三次元せん断変位計 / GPS / 衛星差分干渉合成開口レーダ / 善徳寺すべり地
研究概要

人工衛星合成開口レーダー(SAR)は将来の広域斜面変動観測にも用いられると考えられ,日本政府も情報収集衛星を打ち上げたが,今後集中的に打ち上げを予定している.本研究ではJERS-1衛星データと大規模地すべり地の精密現地観測データとを比較し,差分干渉SARの観測結果を比較し,精度と特性の評価を行う.特に差分干渉処理を用いた斜面変動検出を行い,ミリオーダーで観測が行われている地すべり地での定量的な変位量の比較と精度評価を行っている.本年度は以下の成果を得た.
(1)徳島県・善徳地すべり地区を含むシーンについて昨年購入したJERS-1および本年度購入したカナダのRADARSAT衛星のデータについて,軌道間基線長距離を推定し,干渉処理を行った.JERS-1については国土地理院で開発された合成開口レーダー解析プログラム(GSI-SAR)を用い,RADARSATデータについては研究分担者のRAMMERおよび国土地理院のEARTH VIEWを用いた.最終的に得られた基線長データは公表された衛星データ資料とは全く異なることが多いこと,そのため,干渉解析の自動化においては基線長の推定の自動かつ効率的なアルゴリズムの構築が重要であることがわかった.
(2)四国山地の急峻な谷間に沿って沈下を示唆する数km程度のブロック状の部分が多数見られるが,谷間に散在する水蒸気の影響であると推定された.
(3)善徳地すべりの伸縮計,三次元せん断変位計,GPS連続静止観測の観測資料を整理し変位量分布を比較したところ,特に三次元せん断変位計の横断測線上で破砕帯や地下谷における地下浸食により沈下が卓越している部分で干渉解析した合成開口レーダー画像でも沈下傾向を示しており,斜面変動の検出は急傾斜地においても困難ではあるが可能性があることがわかつた.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 福岡 浩, 玉利吉章, 今井保行, 神崎政之, 高木 達: "RTK-GPSを用いた斜面定期健康診断用三脚の開発"第41回(社)日本地すべり学会研究発表講演集. 489-490 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 玉利吉章, 福岡 浩, 佐々恭二, 渡辺秀久: "三次元せん断変位計及び干渉SAR解析を用いた結晶片岩の斜面変動検出"第41回(社)日本地すべり学会研究発表講演集. 469-472 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 玉利吉章, 福岡浩, 佐々恭二: "三次元せん断変位計を用いた結晶片岩地すべりの移動特性"第40回(社)日本地すべり学会研究発表講演集. 251-254 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 古谷元, 末峯章, 日浦啓全, 小山内信智, 佐々恭二, 福岡浩: "結晶片岩地すべり地で発生した斜面崩壊と地下水脈の関係"第40回(社)日本地すべり学会研究発表講演集. 243-246 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 福岡 浩, 古谷 元, 玉利吉章, 小山内信智: "短時間RTK-GPS測量を用いた地すべり監視法の開発"第40回(社)日本地すべり学会研究発表講演集. 541-544 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi