研究課題/領域番号 |
13878151
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | (財)大阪バイオサイエンス研究所 |
研究代表者 |
佐邊 壽孝 (財)大阪バイオサイエンス研究所, 分子生物学部門, 研究部長 (40187282)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 細胞運動 / 運動極性 / パキシリン / チロシンリン酸化 / Cdc42 / Rac1 / cell polarity / paxillin / directional persistenc |
研究概要 |
これまでにインテグリンを介する細胞の接着と運動制御において、paxillinとp130Casのチロシンリン酸化が重要な役割を果たすこと、その内paxillinのTyr31/118のリン酸化が上皮細胞の運動先端部におけるRhoAの活性抑制に関与してしていることを明らかにしてきた。今回、paxillinのTyr40/181のリン酸化が、運動する上皮細胞においてCdc42とRac1の活性制御に深く関与することを明らかにし、そのことによりpaxillinが細胞運動極性の制御に深く関わることを示した。即ち、これまでの我々の知見(JBC,275,27155(2000))に加え、今回FRET法(阪大、微研、松田道行先生との共同研究)での評価も行った結果、Tyr40/181のリン酸化変異体を発現させた上皮細胞では、運動中にCdc42とRac1の正常を逸脱した活性化が起っていることを明らかにすることができた異常な活性化が起る部位とその方向への運動極性のぶれは概ね一致していた。Tyr31/118の変異体ではこのようなことは観察されなかった。この異常な活性化は細胞の局所でのみ観察されることであり、細胞全体のCdc42やRaclの活性量を生化学的に測定しても、コントロールと比べ有為な変化を補足することはできなかった。現在、Cdc42やRac1の活性制御に到るTyr40/181のリン酸化の下流シグナル分子を同定する為、最近、Birchmeirらが開発した新しいTwo hybrid systemを導入し、解析を進めている。
|