研究課題/領域番号 |
13878153
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
浅見 崇比呂 信州大学, 理学部, 助教授 (10222598)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 左右極性 / 螺旋卵割 / 形態形成 / 個体発生 / 巻貝 / モノアラガイ / 雌雄同体 / 左右 / らせん / 卵割 / 発生 / 非対称 / 体軸 |
研究概要 |
同時雌雄同体のタケノコモノアラガイ(Lymnaea stagnalis)を用い、右巻遺伝子ホモ接合体と左巻遺伝子ホモ接合体を交雑し、それら交雑個体のそれぞれが産む子供世代において、同一両親のゲノムを共有しながら右巻に成長する個体と左巻に成長する個体の作成に成功した。これら右巻と左巻のきょうだいは、受精後の螺旋卵割の左右極性をふくめ、個体発生の左右軸がすべて左右逆に進行することにより成長した個体である。これらの右巻の殻と左巻の殻の形態を11の部位について測定し、それぞれの部位の測定値(長さ)の平均値が右巻と左巻の間で異なるか否かを検定した。結果として、測定部位のなかで、右巻が統計的に有意に大きい部位と左巻が統計的に有意に大きい部位があることが判明した。さらに、殻の高さで各測定部位を割った値を左右巻型の間で比較することにより、体サイズの差異では説明できない形(shape)の差異が存在するか否かを検定した。その結果、測定した部位のすべてについて、殻の高さで割った値は、右巻と左巻の間で統計的に有意に異なることが判明した。これらの結果は、核ゲノムに存在する殻のサイズおよび形を決める量的遺伝芋が同一であっても、個体発生の左右極性を反転するだけで、サイズまたは形の表現型が変更されることを示している。すなわち、形態遺伝子の発現プロセスが個体発生の左右極性に依存していることがあきらかである。
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