研究課題/領域番号 |
13895007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
町田 篤彦 埼玉大学, 工学部, 教授 (50008869)
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研究分担者 |
大即 信明 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40211106)
辻 幸和 群馬大学, 工学部, 教授 (50048922)
関 博 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40120919)
二羽 淳一郎 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60164638)
上田 多門 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00151796)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 塩害 / アルカリ骨材反応 / 凍害 / 複合要因 / 劣化診断 / 経年劣化 |
研究概要 |
各種社会基盤構造物の合理的な維持管理システムを構築する上で必要とされる研究計画を立案するため、維持管理における点検、点検結果の評価、対策という各段階で、文献を調査するとともに実務の現況を調査し、必要な予備的研究を行った結果、以下のことが示された。 (1)最重要な課題は、複合要因の劣化メカニズム解明と構造物の経時劣化の予測である。 (2)動・静的応答による大型構造物の劣化診断手法の高度化に関する研究を行い、ニューラルネットワーク計算モデルや確率論的評価手法の構築に着手した。 (3)RCはり部材を対象として、塩害などによる腐食ひび割れの発生およびひび割れ幅の拡幅を算定し、鉄筋腐食との関連で耐荷力の経年変化を予測する解析手法を定式化した。 (4)アルカリ骨材反応の残存膨張量を予測する既存の方法には課題があり、現場での目視等によるひび割れ評価に加え、コア採取による予測が重要であることが明らかとなった。 (5)内部に配置された鉄筋量が不足している個所、あるいは鉄筋の曲げ加工部のような残留応力が生じている個所において過大な膨張が生じている場合などでは、補強が必要であり、補強方法の確立が求められている。 (6)凍害を受けるコンクリート構造物の性能劣化を明らかにするには、表面からのコンクリートの劣化を動弾性係数の変化、質量の損失量などで評価するこれまでの手法では不十分であり、コンクリート自体の力学的特性の変化を明らかにすることも必要である。 (7)凍結融解の標準試験,実際の構造物の状況により近い形での凍結融解試験を行った結果、凍結融解サイクルの増加に伴って、残留引張ひずみが増加すること,初期剛性が低下すること,塑性ひずみが増加すること,最大応力が低下することなどが観察された。
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