研究課題/領域番号 |
13895022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岡畑 恵雄 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (80038017)
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研究分担者 |
古澤 宏幸 ベンチャービジネスラボラトリー, 研究員
川崎 剛美 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (60334504)
森 俊明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (50262308)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | DNAの配向化 / 一分子計測 / 一分子測定 / 電導度 |
研究概要 |
本研究は、これまでマスプロダクトとして取り扱われてきた高分子科学に均一な高分子鎖一分子を検出しそこで反応させるという「一分子ポリマーサイエンス」の概念を導入することを目的とし、以下の結果を得た。 1)生体高分子の一分子検出…DNAやペプチドを蛍光標識し、DNAの塩基配列やペプチドのアミノ酸配列を系統的に変化させたときの水溶液中や界面での一分子の二次や三次構造変化を蛍光顕微鏡、共焦点顕微鏡、原子間力顕微鏡などを用いて観察した。具体的には、分子量30, 000bpのDNA水溶液上にカチオン性単分子膜を展開しガラス基板上に垂直浸漬法で希薄な水溶液からゆっくりと累積するとDNA鎖が一分子で伸長した状態で固定化できることを蛍光顕微鏡で確認した。同様にくし型電極上にDNA一分子を橋渡しする状態で累積し、電導度を測定したところ、10Scm^<-1>の大きな電導度が得られた。 2)合成高分子の一分子検出…均一な規則性を持つ合成高分子の両末端に蛍光プローブを導入し、分子量や立体規則性あるいは側鎖官能基を系統的に変化させ、基板上でのメゾスコピックパターンや水面上でのコンフォメーション変化を観察し、合成高分子の一分子観察が可能であるか検討した。 3)一分子上での反応…高感度で物質の結合量が測定できる水晶発振子や表面プラズモン共鳴(SPR)装置の表面に一分子を固定化しDNAのポリメラーゼ酵素によるテンプレート伸長反応や、レーザー光による一分子上での標識反応を観察した。
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