研究課題/領域番号 |
13896008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
赤堀 文昭 麻布大学, 獣医学部, 教授 (70063964)
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研究分担者 |
中村 和彦 麻布大学, 獣医学部, 講師 (80263911)
小方 宗次 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (10063968)
岩橋 和彦 麻布大学, 環境保健学部, 教授 (00232695)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 動物介在療法 / 介在動物 |
研究概要 |
1.動物介在療法(AAT)のプログラム構築に関する研究:(1)現在、非専門家によるボランテイア活動として行われ、AATプログラムに基づくものはない。今後、共同研究として進めるプログラムを提示。 2.動物介在療法対象者および実施上の問題点とその対策の調査・研究:(1)ひきこもりの児童に対してはイヌとの接触を繰り返すことで、AATは感情評価尺度などから、改善の兆しを確認した。(2)イヌを敬遠するひきこもり児童にはニワトリ「プチコッコ」を介在動物とする可能性が本企画調査から示唆された。3.介在動物の基準化(標準化)に関する調査・研究:(1)介在動物としての条件を設定し、この条件を具備した子イヌを選択、取り上げた条件の適正さを評価する企画調査を行った。訓練プログラムも含め、今後、共同研究のなかで実証していく。 4.介在動物の健康および人畜共通感染症に関する調査・研究:(1)介在動物の衛生管理が健康管理プログラムにしたがって実施されていない。健康管理プログラムを提案した。 5.介在動物の老後対策に関する研究:(1)介在動物としての役目を終了した動物に対し、十分なケアをする必要があり、その啓蒙の重要性と研究課題を提示した。 6.AAT専門家資格とその教育基準に関する研究:(1)AAT専門家養成機関とそのカリキュラムの編成が急務であり、これに関する研究課題を提示した。 7.米国カンサス州立大学(KSU)との共同研究推進の意義:(1)KSU獣医学部ではAATの授業科目があり、図書館には専門のコーナーを設置している。(2)カンサス州には動物介在療法士の養成およびイヌを介在動物として訓練する施設が2ヵ所ある。(3)カンサス州の小・中・高等学校では動物介在療法士の資格を有する臨床心理士が児童・生徒へ対応、介在動物を伴うことでその効果が上がっている。(4)McPherson Collegeでは学生のために臨床心理士をAssociate Deanとして置き、専用のオフィスを設けている。この制度の有用性を確認してきた。 これらの研究成果は私立獣医科大学協会での「動物介在療法の構築と介在動物および動物介在療法に関わる専門家養成」の検討を開始するきっかけとなった。そのひとつとして、平成14年6月の同協会総会においてこのためのワーキンググループの設置が予定されており、私立獣医科大学の共同研究として発展していく基盤を形成した。
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