研究課題/領域番号 |
13897003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福土 審 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80199249)
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研究分担者 |
遠藤 由香 東北大学, 医学部・附属病院, 助手
金澤 素 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70323003)
野村 泰輔 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (30271943)
本郷 道夫 東北大学, 医学部・附属病院, 教授 (60133948)
辻 一郎 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20171994)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 機能性消化管障害 / 過敏性腸症候群 / Quality of Life / 質問紙 / 疫学調査 / クロスカルチャル / 症状評価 / 健康データベース |
研究概要 |
機能性消化管障害は、{患者のQuality of Lifeの著しい低下を招き、21世紀に重視されることが確実視される重要な消化器病である。なかでも渦敏性腸症候群の罹患数は多く、欧米では全人口の8-15%を占め、国の医療費に対する負担も巨額となるが、わが国における実態には不明な部分が多い。本研究の目的は欧米の調査法と調和させたわが国における機能性消化管障害の疫学調査の具体的な方法を検討することである。アメリカ・ノースカロライナ大学(研究分担者:Douglas A.Drossman教授、William E.Whitehead教授)を拠点とし、欧米で行われている機能性消化管障害の疫学調査、共通症状評価項目ならびに自助会の実態に関する情報を収集した。すなわち、調査方法(疫学調査の規模、対象の選定法、調査員の選および人数、調査期間、質問形態、汎用される質問票とその内容)、解析方法(データの処理法および解析法、解析者)、調査結果(調査方法による差異、民族・文化間の差異、地域の差異)、調査費(人件費、通信費、印刷費等を含めた調査にかかる必要経費)、共通症状評価項目(共通介入方法)、問題点(データの信頼性、調査の限界)、自助会(組織機構、運営)。調査結果をもとに、機能性消化管障害に関する疫学調査企画研究会を国内で開催し、欧来で使用されている質問紙による日本人の病態把握の是非、疫学調査の方法論を検討した。国際研究会では、Whiteheadを招聘し、今後の疫学調査結果を国際比較するための共通項目、共通尺度に関して意見を統一した。また、日本における機能性消化管障害の疫学調査用紙ならびに共通症状評価項目を決定した。以上の成果により、(1)クロスカルチャル研究を可能にする科学的成果、(2)機能性消化管障害の実態を明らかにする具体的手法による国民の健康データベースへの貢献が期待できる。
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