研究概要 |
1.国際シンポジウム実施 今後わが国における看護が遺伝医療にどう関わるか,また果たす役割は何かを考える目的で,国際シンポジウム「遺伝看護学」を平成13年11月16日宇部市で企画・実施した.国内外から40名の研究者が参加し,遺伝医療分野の先進国である米国から著名な研究者3名,わが国からは17大学,3病院,1施設から計28名が参加し,計7題「Prader-Willi症候群患児ケアにおけるナースの役割」,「18トリソミーおよび13トリソミー症候群患児を取り巻く医学的,倫理学的問題」「遺伝性疾患に対する遺伝子検査に関する看護学生の意識調査」,「わが国の高等看護教育における遺伝看護教育の現状」,「わが国における遺伝看護の現在と未来」,「地域の特性に応じた遺伝看護実践の現状と問題点」,「ポストゲノム時代:看護とヘルスケアはどうあるべきか」の発表があった. 2.海外視察 平成13年6月10〜14日までコペンハーゲン、ベラセンターで開催された、第22回国際看護協会大会に出席した(溝口).日本の遺伝看護研究会の設立プロセスや現在の活動状況と遺伝看護教育研究プロジェクトの研究概要についての発言および説明を行った.平成13年7月19〜25日コロラド大学主催の第6回遺伝に関する倫理的・法的問題のカンファレンスに参加した(安藤〕. 3.国際シンポジウム企画・立案 平成14年3月に,米国,韓国,、タイの看護研究者と平成14年度年度の国際シンポジウムについての企画・立案のための会議をもち,具体的な方策について討議する予定である. 4.遺伝看言学書の発行 研究代表者および分担研究者が編集者となりわが国初の遺伝看護学書「遺伝看護」(医歯出版)を発行した〔平成14年1月〕.
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