研究課題/領域番号 |
13F02703
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学(英文学を除く)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桑田 光平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80570639)
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研究分担者 |
ARRIBERT-NARCE Fabien 東京大学, 大学院総合文化研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 日本文化 / 現代フランス文学 / オリエンタリズム / ジェラール・マセ / ミカエル・フェリエ / フィリップ・フォレスト |
研究概要 |
本研究実施の成果として挙げられるのは、ケント大学のルーシー・オメアラ氏、研究員の受入教員である桑田光平との共同で2013年9月6日と7日に開催した国際シンポジウム「パリ―東京―パリ : 1945年以降のフランス文芸における日本文化受容」である。日仏英米の研究者だけでなく、ジェラール・マセ、ミカエル・フェリエ、フィリップ・フォレストの3人の作家を招いての大きなシンポジウムとなったが、規模だけでなく、交流や研究上の成果という意味でも実り多いものとなった。随筆、俳句、日常生活、ファッション、都市空間など日本の文化がどのようにフランスの現代美術、舞台芸術、文学に影響を及ぼし、その受容の過程でさまざまな変容――生産的・創造的な誤読や誤解も含まれる――を被ってきたのか、そのひとつの見取り図がこのシンポジウムから得られることができよう。このシンポジウムはHonoré Champion社から論文集として2015年度に刊行予定であり、共同主催者三名によって現在、鋭意編集中である。この論文集は、戦後から現在までの新しい日本文化のフランスでの受容という、これまでまとまって論じられることのなかった側面を明らかにする意味で重要性をもつことになるだろう。 またこのシンポジウムの後、当該研究員であるアリベール=ナルス氏は、在日フランス人作家であるミカエル・フェリエ――シンポジウムにも参加――の作品分析にとりかかっている。現在、作家自身と定期的に交流しながら、ミカエル・フェリエ論を執筆中である(この論文は先述の論文集に収録予定)。「遠い異国としての日本への憧憬」という従来の日本文化受容とは異なる、グローバル化のなかでの多様な文化受容のダイナミクスを明らかにしようとする本研究の意義は大きく、アリベール=ナルス氏が今後この主題を継続して研究していくことが期待される。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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