研究課題/領域番号 |
13F03035
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊丹 健一郎 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 教授 (80311728)
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研究分担者 |
ZHANG Hua 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ホウ素化 / ニッケル触媒 / C-H活性化型カップリング反応 / オーキシン / 植物成長制御 |
研究実績の概要 |
生体分子の構造には、インドール、ベンゾチオフェン、カルバゾールなどのヘテロ芳香環骨格が多く見られる。これらの骨格へ種々の官能基が配置された化合物群には強い生理活性を示す分子が多く存在し、医薬品や農薬として広く利用されている。近年、これらの分子を効率的に合成する手段として、芳香環上の炭素-水素(C-H)結合を直接官能基化する方法が注目されている。特にC-Hホウ素化は、合成化学的に有用な有機ホウ素化合物を調製する手法として盛んに研究され、これまでにイリジウムやロジウムなどの遷移金属触媒を用いた反応が開発されている。一方、これらの金属は高い活性が見られるものの非常に高価なため、これに代わるコストパフォーマンスに優れた触媒の開発が望まれている。 本研究では、安価なニッケル触媒に着目した。近年、ニッケル触媒を用いたC-H官能基化反応が多数報告されているが、C-Hホウ素化反応にニッケルは用いられていない。本年度は、配位子や添加剤を探索することにより、ニッケル触媒を用いたC-Hホウ素化反応を検討した。その結果、ニッケル触媒を用いた芳香族C-Hホウ素化を世界に先駆けて開発することができた。この反応は、ニッケルビスシクロオクタジエン、トリシクロペンチルホスフィン、フッ化セシウム存在下において、ベンゼン誘導体およびインドール誘導体を効率良くホウ素化できる。また、重水素を用いた反応速度解析より、炭素水素結合開裂が律速段階であることが示唆された。本反応は、より詳細な反応機構解明や基質適応範囲の拡大を行うことで、さらに有用な反応への発展が期待される。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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