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アジアの伝統薬の研究:アルジメリンを例として

研究課題

研究課題/領域番号 13F03703
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 有機化学
研究機関東京工業大学

研究代表者

鈴木 啓介  東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授

研究分担者 TANZER E.-m  東京工業大学, 大学院理工学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2013
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード伝統薬 / C-グリコシド / 二量体 / フェノール
研究概要

植物由来の伝統薬は、古くからアジアを中心とする様々な国々において、人々に広く利用されてきた。それらの中には、顕著な生理作用を示すものも少なくない。本研究では、最近、中国の民間薬の一つであるヤブコウジから単離、構造決定されたアルジメリンおよびその類縁体の合成を検討した。本化合物はC2対称性を持ち、かつ二つのC-グリコシド構造を含む8員環ビスラクトン構造を母核とする点に特徴がある。
まず、母核となるビスラクトン部の合成を検討した。すなわち、モノマーとしていくつかの2一ヒドロキシ安息香酸誘導体を用い、塩化ベンゼンスルホニルなどを用いた脱水条件の反応を検討したところ、目的とする2量体(ビスラクトン)に加え、一部、3量体が生成することが判明し、また、NMRおよびX線結晶構造解析法にて合成したビスラクトン、トリラクトン化合物の詳細な配座解析を行ったところ、これらは特異な立体配座を有していることも分った。続いて、D-グルコースより調製した各種の糖供与体(フッ化糖、アセタート、イミダートなど)を用い、C-グリコシド結合の選択的形成について検討した。すなわち、各種の金属トリフラートを中心として反応活性化剤を詳細な検討の結果、0→C-グリコシド転位反応ならびにFriedel-Crafts反応を基盤とする手法において好結果が得られた。また、フェノール性水酸基を区別し、位置選択的に保護することについて種々検討した結果、アルジメリンの全合成に向けて、いくつかの有用な知見が得られている。これらはさまざまな類縁化合物の合成にも有用であると期待される。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ビスラクトンC-グリコシド、アルジメリン類の合成研究2014

    • 著者名/発表者名
      Eva-Maria Tanzer, 大森 建、鈴木 啓介
    • 学会等名
      日本化学会第94春季年会
    • 発表場所
      名古屋大学(愛知)
    • 年月日
      2014-03-29
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] En Route to the Total Synthesis of Ardimerin and Ardimerin Digallate2013

    • 著者名/発表者名
      Eva-Maria Tanzer, Ken Ohmori, Keisuke Suzuki
    • 学会等名
      The 8th International Conference on Cutting-Edge Organic Chemistry in Asia, The 4th New Phase International Conference on Cutting-Edge Organic Chemistry in Asia
    • 発表場所
      大阪インターナショナルコンベンションセンター(大阪)
    • 年月日
      2013-11-27
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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