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コアラレトロウイルスの内在化過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13F03753
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 進化生物学
研究機関京都大学

研究代表者

小柳 義夫  京都大学, ウイルス研究所, 教授

研究分担者 MATOUSKOVA Magda  京都大学, ウイルス研究所, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2013 – 2014
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2014年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2013年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードレトロウイルス / 内在性レトロウイルス / 内在化 / コアラ / 生殖細胞 / 感染性遺伝子クローン / ガンマレトロウイルス / オーストラリア
研究実績の概要

レトロウイルスはプロウイルスとして宿主のゲノムに組み込まれるという性質があり、レトロウイルスが生殖細胞に感染し、それが個体として発生すると、内在性レトロウイルス(ERV)となる。ほ乳類ではゲノムの約10%をERVが占めている。そのほとんどは変異により不活化しているが、中には胎盤で働くシンシチンなど機能をもつようになったものが相次いで発見され、ほ乳類の進化にレトロウイルスの内在化が重要な役割を果たしていることが分かってきた。しかしながら現存のレトロウイルスは、ウイルスが個体に感染しても生殖細胞には感染しない。従って、レトロウイルスの内在化過程を再現することはできず、レトロウイルスの内在化から新規機能の獲得のメカニズムは不明のままである。ところが、2006年にオーストラリアのコアラで蔓延しているコアラレトロウイルス(KoRV)は、わずか200年の間にコアラに蔓延し、しかも生殖細胞に感染し、ERVとなっていることが報告された。本年度は、健康なコアラと腫瘍のコアラにおいて、KoRVのサイレンシングに差があるかどうか調べるために、KoRVの制御配列である5' LTRのメチル化状態を調べた。CpGメチル化はレトロウイルスに対する宿主細胞の防御機構の一般的なものである。健康なコアラや腫瘍をもっているコアラの血液サンプルでは、完全、もしくはほとんど脱メチル化されているKoRV 5' LTRと、逆にほとんど完全にメチル化されているKoRV 5' LTRが検出された。興味深いことに、メチル化の多様性はコアラの一つの組織でも観察された。今回の結果から、ほとんどのコアラにおいては多数のプロウイルスが活性化されており、RNAやウイルス粒子の産生に寄与していると結論づけられた。また、健康なコアラと腫瘍のコアラで5' LTRのメチル化パターンに明確な差は認められなかった。

現在までの達成度 (段落)

本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。

今後の研究の推進方策

本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書

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公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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