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代謝エピジェネティクスからみたインフルエンザの病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13F03756
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 ウイルス学
研究機関秋田大学

研究代表者

今井 由美子  秋田大学, 大学院医学系研究科, 教授

研究分担者 ZUZANA Kochanova  秋田大学, 大学院医学系研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2013
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
2013年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワードウイルス / エピゲノム / 代謝
研究概要

ウイルスは宿主細胞の機能/因子群を動員・略奪することで増殖する。宿主細胞ではウイルスの侵入に応答して細胞内防御系を含む正常状態とは異なる多数の生命プロセスが可動する。これらのウイルス複製シグナルと細胞内応答シグナルが競合あるいは統合されて病原性の発現に帰結すると考えられる。ところで、遺伝子発現はDNAのゲノム情報や転写因子に加え、DNAのメチル化やヒストン修飾などのエピゲノム情報が、核内複合体と連動して転写環境を形成することによって制御される。マイナス鎖RNAウイルスであるインフルエンザウイルスの感染に対して宿主細胞でどのようなエピゲノム変化が引き起こされるか、そのエピゲノム情報の変化がどのような転写環境の変化をもたらし、インフルエンザウイルスの病原性の発現に関わっているかは、これまでほとんど明らかにされていない。
本年度は、インフルエンザウイルスに感染した細胞およびマウス肺組織を用いて、H4K20のヒストンのメチル化修飾をウェスタンブロット法および免疫染色で解析した。その結果、H4K20のトリ・メチル化はウイルス感染にともなって低下することがわかった。一方最近申請者らは、インフルエンザウイルスに感染肺を用いて、解糖系、TCAサイクルやメチオニン回路などの代謝産物の経時的な産生の変化を解析した。その結果、SAH [S-adenosyl methionine]の産生が感染に伴って低下することがわかった。
これらの結果から、インフルエンザウイルス感染によって代謝動態の変化とエピゲノム状態の変化が同時に起きていることが示唆された。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] インフルエンザウイルスの増殖を制御する新規の脂肪酸代謝物2014

    • 著者名/発表者名
      今井由美子
    • 雑誌名

      最新医学

      巻: 69 ページ: 304-310

    • NAID

      40019971661

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [雑誌論文] 脂肪酸代謝物によるRNA輸送を介したインフルエンザウイルスの増殖抑制機構2014

    • 著者名/発表者名
      今井由美子
    • 雑誌名

      ファルマシア

      巻: 50 ページ: 295-299

    • NAID

      130005154887

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [雑誌論文] 急性肺損傷の分子病態2014

    • 著者名/発表者名
      今井由美子
    • 雑誌名

      呼吸器内科

      巻: 25 ページ: 276-280

    • NAID

      40020037057

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [雑誌論文] Apelin is a positive regulator of ACE2 in failing hearts.2013

    • 著者名/発表者名
      Sato T, Suzuki T, Watanabe H, K adowaki A, Fukamizu A, Liu PP, Kimura A, Ito H, Penninger JM, I mai Y, Kuba K.
    • 雑誌名

      J Clin Invest

      巻: 123 号: 12 ページ: 5203-11

    • DOI

      10.1172/jci69608

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 代謝シグナルとウイルスRNA核外輸送のクロストーク2013

    • 著者名/発表者名
      今井由美子
    • 雑誌名

      医学のあゆみ

      巻: 247 ページ: 856-861

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [雑誌論文] インフルエンザ治療薬最前線―PD1のRNA核外輸送を介したウイルス増殖の抑制2013

    • 著者名/発表者名
      今井由美子, 久場敬司
    • 雑誌名

      実験医学

      巻: 31 ページ: 2620-2626

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [雑誌論文] ARDS発症機序解明の新たな展開2013

    • 著者名/発表者名
      今井由美子, 久場敬司
    • 雑誌名

      呼吸と循環

      巻: 61 ページ: 650-655

    • NAID

      40019717352

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] ARDS最新治療戦略のためのトランスレーショナルアプローチ2014

    • 著者名/発表者名
      今井由美子
    • 学会等名
      第87回日本薬理学会年シンポジウム
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2014-03-19
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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