研究課題
特別研究員奨励費
選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)を用いた薬物療法は、国内外を問わず社交不安症に対する標準治療(第一選択肢)として位置づけられている。しかし、約60%の患者は顕著な改善を示さないとされるが、標準治療に対する次の治療戦略は確立されていない。そこで本研究では、SSRI治療により十分な改善を示さない社交不安症患者に対し、通常診療に認知行動療法を併用することが、通常診療単独と比較して有効であるか、ランダム化比較試験により検証することを目的とした。その結果、認知行動療法併用群では、通常診療単独群と比較して、8週時点、16週時点で主要評価項目である社交不安尺度(LSAS)の有意な改善を認めた(p < 0.001)。治療反応性を認めた患者は、通常診療単独群で14.3%であったのに対し、認知行動療法併用群では85.7%であった。また寛解に至った患者は、通常診療単独群で0%であったのに対し、認知行動療法併用群では47.67%であった。その他の副次評価項目(うつ症状・機能障害など)についても、主要評価項目の結果を支持する結果となった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (12件) 図書 (3件) 備考 (2件)
不安症研究
巻: 未
130005073980
Journal of Mental Health Training, Education and Practice
巻: 9 号: 3 ページ: 155-166
10.1108/jmhtep-10-2013-0033
Journal of Depression and Anxiety
巻: 3 ページ: 153-153
British Journal of Medicine and Medical Research
巻: 4 号: 3 ページ: 905-913
10.9734/bjmmr/2014/5612
The Cognitive Behaviour Therapist
巻: 6
10.1017/s1754470x13000081
http://researchmap.jp/naoky/
http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/phys1/