• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

戦後少女雑誌における恋愛至上主義の成立過程について

研究課題

研究課題/領域番号 13J00384
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会学
研究機関京都大学

研究代表者

日髙 利泰 (2014-2015)  京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)

日高 利泰 (2013)  京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード雑誌 / マンガ / 文化史 / 恋愛 / メディア史 / 教育 / 読者 / 性
研究実績の概要

戦後日本マンガ、とりわけ子供向けのそれにおいて恋愛が頻繁に描かれるようになるまでの過程について、「ラブコメ」というジャンルに着目して研究を進めた。「ラブコメ」は1960年代の少女雑誌に掲載されていた「ロマコメ」(当時のハリウッド映画の恋愛話を翻案したような作品)が起源であり、これが時間経過と共に発展して1970年代に現在のわれわれが知るような形での「ラブコメ」が形成された、というのが従来のマンガ研究の定説であった。しかし、この定説にはいくつかの問題がある。一つは非常に単純な発展史観によって支えられている点、もう一つは史料的な裏付けのほとんどない主張である点である。1970年代以降のマンガ評論においては個々人の体験に基づいたエッセイが数多く発表されてきたが、これらは同時代的な観測として有用な知見を含むものもあれば、根拠の薄弱な憶断でしかないものもあり、まさしく玉石混交である。これは定説とされて広く信憑されてきた事柄についても同様である。したがって、これらの先行する言表・言説を学術的な議論の水準で再定位する必要がある。学説史的な再検討を加え、そこで得られた知見を基にして、一次史料に即した実証性のある歴史記述を行わなければならない。また、個人の経験を理解するための社会的環境についても、同じく社会学的・歴史学的観点から問い直されなければならない。
こうした問題意識から、1960年代から1970年代にかけての少女マンガ雑誌における変化と評論における用語法の検討をおこなった。その内容を「ラブコメの条件――用語法と概念の成立にかかわる歴史的考察」と題して、日本マンガ学会第15回大会にける口頭発表(2015年6月27日、広島市アステールプラザ)、および日本マンガ学会の学会誌である『マンガ研究』への投稿論文としてまとめた(22号、p.86-108)。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 「ラブコメの条件――用語法と概念の成立にかかわる歴史的考察」2016

    • 著者名/発表者名
      日高利泰
    • 雑誌名

      『マンガ研究』

      巻: 22 ページ: 86-108

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「マンガの世界を構成する塵のような何か。――百合はジャンル境界を描きかえるのか」2014

    • 著者名/発表者名
      日高利泰
    • 雑誌名

      『ユリイカ』

      巻: 46(15) ページ: 162-169

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 「ラブコメの条件――用語法と概念の成立にかかわる歴史的考察」2015

    • 著者名/発表者名
      日高利泰
    • 学会等名
      日本マンガ学会第15回大会
    • 発表場所
      広島市アステールプラザ
    • 年月日
      2015-06-27
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 「教育誌の論説にみるマンガ観の変容――戦後日本の「よいマンガ」「わるいマンガ」」2014

    • 著者名/発表者名
      日高利泰
    • 学会等名
      日本マンガ学会第14回大会
    • 発表場所
      京都精華大学
    • 年月日
      2014-06-28
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 「学校読書調査」を利用した読者像の推定2013

    • 著者名/発表者名
      日高利泰
    • 学会等名
      日本マンガ学会
    • 発表場所
      北九州市漫画ミュージアム
    • 年月日
      2013-07-06
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [図書] マンガ文化55のキーワード2016

    • 著者名/発表者名
      日高利泰
    • 総ページ数
      290
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [図書] 『変容する親密圏/公共圏8 セクシュアリティの戦後史』2014

    • 著者名/発表者名
      小山静子・赤枝香奈子・今田絵里香編
    • 総ページ数
      358
    • 出版者
      京都大学学術出版会
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

URL: 

公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi