研究課題/領域番号 |
13J00403
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学(英文学を除く)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
須藤 秀平 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | フォルク / アイヒェンドルフ / クライスト / 読者 / 近代市民社会 / ロマン主義 / ナショナリズム / 19世の民衆像 / ハインリヒ・フォン・クライスト / ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ |
研究実績の概要 |
ベルリン自由大学での研究滞在期間中、前年度に引き続いて最新の資料を収集し、シンポジウムへの参加等を通して現地の研究者と交流をおこなった。その際、ベルリン自由大学図書館、ベルリン国立図書館、クライスト・ムゼーウム等を利用し、19世紀初頭の近代ジャーナリズムの発展期における読者層の変化について調査した。ここで得られた資料をもとに、「フォルク=民衆」が識字率を高め、読書の場に登場したことがアイヒェンドルフの階級意識にいかなる影響を及ぼしたかを考察し、その成果を論文「アイヒェンドルフと読書する民衆」として発表した。 クライストの民衆観については、小説『ミヒャエル・コールハース』の中で「フォルク」が「世論」を形成し、それによって登場人物の社会的な立場が保証され、また同時に脅かされるという点に着目し、同作品をもとにした映画と原作との描き方の違いとの比較を通じて19世紀初頭ドイツの市民社会における同一性の問題を考察した。この成果は、共著『映画でめぐるドイツ』として2015年5月に刊行される予定である。 また、「フォルク」と読書に関するアイヒェンドルフの考え方に着目することで、反動的とみなされがちな彼の法思想における自由主義的な部分を明らかにした。これについては、アイヒェンドルフが七月革命直後の時期に取り組んだ政治論文を参照しながら口頭発表をおこなった。採用期間内には完成しなかったが、このとき明らかになったアイヒェンドルフの歴史観およびドイツ像について、今年度中にさらなる研究発表をおこなう予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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