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イネにおけるケイ素を介した二次細胞壁合成制御メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 13J00496
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 応用分子細胞生物学
研究機関筑波大学

研究代表者

山本 剛史  筑波大学, 生命環境系, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
2,070千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードケイ素 / 細胞壁 / ストレス応答 / イネ / 植物生理学
研究実績の概要

先年までの研究により、ケイ素欠乏時に二次細胞壁合成に関わるNAC型転写因子であるOsSWNの発現が上昇しており、特にOsSWN3がイネ葉身で高い発現を示していることが判明していた。
NAC型転写因子の下流ではMYB型転写因子が機能し、二次細胞壁合成に関わる遺伝子の発現を制御することが知られている。それらがケイ素欠乏に応答するかどうかを解析したところ、いくつかのMYB型転写遺伝子、特にOsMYB58がケイ素欠乏条件で発現量が上昇していた。これらのことから、ケイ素欠乏条件における二次細胞壁合成もNAC型転写因子、MYB型転写因子による制御を受けており、また、これらの転写因子群が環境中のケイ素量に応答していることが示唆された。
植物にとってケイ素の有益な効果のひとつに、マンガン過剰害を緩和するというものがある。マンガン過剰害に対する応答を解析したところ、ケイ素欠乏条件では葉身へのマンガンの蓄積量が顕著に増加しており、マンガン輸送体であるOsNramp5の発現量が上昇していたことが分かった。一方で、ケイ素欠乏条件ではマンガン過剰害が出る蓄積量と同程度の蓄積量でも、ケイ素充分条件ではマンガン過剰害が出ていなかった。OsPALの発現量を調べたところ、水耕液中のマンガン濃度が上昇するのに従って発現量も上昇し、さらにケイ素欠乏条件でより発現が高いことが分かった。また、金属ストレス応答において重要な役割を示すペルオキシダーゼについても解析したところ、ケイ素充分条件でのみ、水耕液中のマンガン濃度に応じた発現上昇を示した。これらのことから、ケイ素がマンガン過剰害を緩和する機構は、地上部への輸送を抑制することと、地上部で特定のペルオキシダーゼの発現を促進することの二段階からなっていると考えられる。また、二次細胞壁合成のみならず、金属輸送、ストレス応答などの様々な遺伝子がケイ素条件の変化に応答していることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] he matrix polysaccharide (1;3,1;4)-β-D-glucan is involved in silicon-dependent strengthening of rice cell wall2015

    • 著者名/発表者名
      Kido N, Yokoyama R, Yamamoto T, Furukawa J, Iwai H, Satoh S and Nishitani K
    • 雑誌名

      Plant Cell Physiology

      巻: 56 (2) ページ: 268-276

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Element localization in rice blade visualized by Micro-PIXE2014

    • 著者名/発表者名
      山本剛史
    • 学会等名
      BioPIXE8
    • 発表場所
      スロヴェニア
    • 年月日
      2014-09-14 – 2014-09-19
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] イネにおけるマンガン過剰害に対するケイ素の緩和効果2014

    • 著者名/発表者名
      山本剛史
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会
    • 発表場所
      東京、東京農工大学
    • 年月日
      2014-09-09 – 2014-09-11
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] Regulation of Secondary Cell Wall Synthesis under Si-deficient Condition in Rice2013

    • 著者名/発表者名
      山本 剛史
    • 学会等名
      17th International Plant Nutrient Colloquium
    • 発表場所
      トルコ, イスタンブール
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [図書] 植物細胞壁, 1.12無機元素&6.2. 5ケイ素, ホウ素摂取の制御 & 7.1. 6細胞壁内の元素分布イメージング2013

    • 著者名/発表者名
      山本剛史, 古川純(西谷和彦, 梅澤俊明著)
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      講談社出版
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [備考] 筑波大学 植物生理グループ 古川グループ ホームページ

    • URL

      http://junfurukawa.private.coocan.jp/

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

URL: 

公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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