研究課題/領域番号 |
13J01053
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用健康科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
辰巳 友佳子 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(P・D)
|
研究期間 (年度) |
2013 – 2014
|
研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 境界型糖尿病 / 慢性腎臓病 / 生活習慣 |
研究実績の概要 |
(1)研究成果の要約 研究計画では2012年度までのデータセットを作成する予定であったが、2013年度の人間ドック受診結果も研究目的として使用できるように佐久総合病院にて倫理申請を行い、2014年5-7月にかけてデータセット拡張作業を行った。これにより、さらに長期の糖尿病関連指標の観察が可能となった。平成25年度に検討した境界型糖尿病における慢性腎臓病発症リスクについて、上記の拡張したデータセットを用いて再解析を行い、論文投稿を行った。 本年度の研究計画で上げていた通り、具体的な予防対策を講じるために、慢性腎臓病と生活習慣との関連を明らかにし、国際学会の9th Metabolic Syndrome, Type 2 Diabetes and Atherosclerosis Congressに発表した。研究計画に挙げていた通り、生活習慣を複合的に評価するため、解析では対象者の生活習慣を0-5点の生活習慣スコアより評価した。生活習慣スコアの算出には、以下5つの項目につい当てはまる場合を1点とし、合計得点を生活習慣スコアとした : ①body mass index <25.0kg/㎠、②アルコール摂取量(エタノール量換算)<140g/週、③喫煙未経験、④身体活動習慣の頻度≥1回/週、⑤塩分の強い食品を頻繁に食べない。この5項目はKidney International, Vol.68, Supplement 99(2005), pp.S2-S6で推奨されている生活習慣項目を基に決定した。この生活習慣と慢性腎臓病の関連を解析したところ、生活習慣が健康的な男性ほど慢性腎臓病の指標の一つである尿蛋白を呈する者の割合が低いことがわり、さらに縦断的に解析を行ったところ、女性でも生活習慣が健康的なものほど将来に尿蛋白を呈するリスクが低いことが明らかになった。この結果は、人工透析につながる慢性腎臓病を生活習慣改善により予防できることの科学的根拠の一つとなりうる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた、生活習慣と慢性腎臓病についての研究結果は国際学会にて報告を行った。また、申請当初に計画していた前向きコホート研究の観察期間をさらに拡張し、再解析を行い、現在その結果を論文にまとめ、学術雑誌に投稿中である。研究期間中に論文の掲載は確定しなかったが、当初予定していたよりも長期に観察できる研究となったため、研究はおおむね順調に進展していると、評価する。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため記入しない。
|