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感情労働におけるストレスの生理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 13J01083
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会心理学
研究機関同志社大学

研究代表者

中川 紗江  同志社大学, 心理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2014年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード感情労働 / 生理反応 / 感情的不協和 / 怒り表出性 / 心臓血管系反応 / ロールプレイ
研究実績の概要

申請者は,感情労働によって喚起される即時的な心臓血管系反応の賦活が,労働という日常的かつ不可避な枠組みの中で慢性化することにより抑うつやバーンアウトなどの有害な症候に繋がると考えており,本研究では,感情労働によって喚起される生理反応パターンおよびその持続性を,ロールプレイ実験などを通して明らかにすることを目的としている。またそれと同時に,感情労働従事者の性格特性が生理反応の賦活に及ぼす影響を調べることも目的とした。
平成26年度の研究実績の概要としては,2014年5月に,飲食店における接客サービス業従事者を対象としたインターネット調査を実施した。調査手続きとしては,飲食店において主に接客サービスに従事している成人206名に感情労働行動尺度および怒り表出性尺度に回答を求めた。その結果,感情労働行動尺度の下位尺度である感情の不協和と怒り抑制傾向との間に関連が認められた。この怒り抑制傾向は血圧や心拍の上昇との関連性も示唆されているため,怒り抑制傾向が強い従業員ほど,感情的不協和と同時に即時的な賦活も生じる可能性が示唆された。したがって,感情労働におけるストレスを生理学的に検討する上で,従業員の性格特性も考慮する必要性があることを示唆する非常に重要な知見が示されたと考えられる。なお,この研究結果は2014年11月の国内学会において口頭発表した。また,この研究結果をふまえ,2014年12月から2015年1月にかけて,飲食店における接客サービス業に従事した経験のある大学生を対象に,性格特性と感情労働,および精神的健康の関連についての質問紙調査を行い,現在結果を分析中である。また同時に,コールセンターを模したロールプレイを行うことによって,声を通しての感情労働場面を再現し,感情的不協和の生起と生理反応の変化を調べる研究も計画中である。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 主観的な感情と要求される表情表出の違いが生理反応に及ぼす影響2013

    • 著者名/発表者名
      中川紗江, 鈴木直人
    • 雑誌名

      生理心理学と精神生理学

      巻: 31 号: 3 ページ: 181-191

    • DOI

      10.5674/jjppp.1308oa

    • NAID

      130004555732

    • ISSN
      0289-2405, 2185-551X
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 飲食店における接客サービス業従事者の感情労働と性格特性の関連 ―怒り表出性に着目して―2014

    • 著者名/発表者名
      中川紗江
    • 学会等名
      関西心理学会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2014-11-09
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 対人場面における聞き手の態度が話し手の生理反応に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      中川紗江
    • 学会等名
      日本感情心理学会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      2014-05-31 – 2014-06-01
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] The effect of emotional dissonance of emotional labor role-playing on physiological responses.2013

    • 著者名/発表者名
      Sae NAKAGAWA, Naoto SUZUKI
    • 学会等名
      International Society for Research on Emotion
    • 発表場所
      Berkeley Univ., San Francisco
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 感情労働のシミュレーションが生理反応に及ぼす影響-ロールプレイ技法を用いて-2013

    • 著者名/発表者名
      中川紗江, 鈴木直人
    • 学会等名
      日本心理学会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンターほか(北海道札幌市)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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