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中枢神経損傷における神経系と免疫系のクロストーク

研究課題

研究課題/領域番号 13J01148
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 脳神経外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

田辺 章悟  大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
3,630千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2013年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード神経障害 / 免疫 / 中枢神経損傷 / 神経傷害 / RGMa
研究実績の概要

頭部外傷や脳虚血により中枢神経が損傷を受けると重篤な認知障害、運動障害を呈することがある。こうした後遺症を防ぐためには損傷範囲の拡大を軽減することが必要である。中枢神経損傷では、物理的な損傷に加えて二次的な炎症による組織傷害が生じる。治療段階においては物理的損傷には干渉できないため、炎症による二次損傷を緩和することが中枢神経損傷の有効な治療標的になると考えられる。炎症には様々な免疫系細胞が関与する。生理条件下では、末梢の免疫系細胞は中枢神経系にはほとんど存在しないが、一度損傷を受けると中枢神経系に浸潤し、炎症性サイトカインの産生などを介して組織傷害を引き起こす。二次傷害の抑制には炎症性サイトカインを始めとした複数の有害事象を抑制する必要があるが、その具体的方法は提唱されていない。そこで我々は炎症、軸索伸長阻害など複数の生理作用をもつRGMaと呼ばれる分子に着目した。これまでの研究からRGMaはT細胞の1つであるTh17細胞がRGMaを高発現していることを見出した。本研究では、Th17細胞が発言するRGMaが中枢神経疾患の有効な治療標的分子となる可能性を検討した。その結果、多発性硬化症のモデルマウスにおいてTh17細胞は、中枢神経に浸潤して神経と接触し、RGMaを介して神経傷害を引き起こしていることが示唆された。この実験結果は、RGMaが多発性硬化症の炎症惹起のみならず神経傷害に寄与するという学術的にも臨床的にも重要な知見であると考える。。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2015 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] Repulsive guidance molecule-a is involved in Th17 cell-induced neurodegeneration in autoimmune encephalomyelitis.2014

    • 著者名/発表者名
      Shogo Tanabe, Toshihide Yamashita
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: 9 号: 4 ページ: 1459-1470

    • DOI

      10.1016/j.celrep.2014.10.038

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] ifn-γ-dependent secretion of IL-10 from Thl cells and microglia/macrophages contributes to functional recovery after spinal cord injury.2013

    • 著者名/発表者名
      H Ishii, S Tanabe, M Ueno, T Kubo, H Kayama, S Serada, M Fujimoto, K Takeda, T Naka and T Yamashita
    • 雑誌名

      Cell Death and Disease

      巻: 4 号: 7 ページ: e710-e710

    • DOI

      10.1038/cddis.2013.234

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] The role of natural killer cells in developmental brain.2015

    • 著者名/発表者名
      田辺章悟、山下俊英
    • 学会等名
      第58回日本神経化学会大会
    • 発表場所
      埼玉
    • 年月日
      2015-09-12
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 脊髄炎におけるTh17細胞のRGMaを介した神経傷害機構2015

    • 著者名/発表者名
      田辺章悟、山下俊英
    • 学会等名
      大阪大学医学系研究フォーラム
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2015-02-17
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 脳脊髄炎におけるTh17細胞のRGMa発現亢進に伴う神経傷害性の獲得2014

    • 著者名/発表者名
      田辺章悟、山下俊英
    • 学会等名
      包括脳ネットワーク冬のシンポジウム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2014-12-11 – 2014-12-13
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 脳脊髄炎におけるTh17細胞のRGMa発現亢進に伴う神経傷害性の獲得2014

    • 著者名/発表者名
      田辺章悟、山下俊英
    • 学会等名
      グリア研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2014-12-06
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] Repulsive guidance molecule-a is involved in neuronal damage induced by Th17 cells in experimental autoimmune encephalomyelitis.2014

    • 著者名/発表者名
      Shogo Tanabe and Toshihide Yamashita.
    • 学会等名
      Society for Neuroscience
    • 発表場所
      Washington D.C., U.S.A.
    • 年月日
      2014-11-15 – 2014-11-20
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 自己免疫性脳脊髄炎におけるTh17細胞の軸索伸長阻害因子RGMa発現上昇に伴う神経傷害性の獲得2014

    • 著者名/発表者名
      田辺 章悟
    • 学会等名
      第87回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2014-03-19
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] Repulsive guidance molecule-a expressed in Th17 cells induces neuronal cell death2013

    • 著者名/発表者名
      田辺 章悟
    • 学会等名
      包括脳ネットワーク夏のワークショップ
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2013-08-31
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] Th17細胞はIL-23刺激によってRGMaを発現し、神経細胞死を誘導する2013

    • 著者名/発表者名
      田辺 章悟
    • 学会等名
      Neuro2013
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2013-06-21
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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