研究課題/領域番号 |
13J02035
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
経済統計学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柳 貴英 京都大学, 経済研究所, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 計量経済学 / ミクロ計量経済学 / 非加法的モデル / 二値説明変数 / 内生性 / ノンパラメトリック法 / 部分識別 / 集合推定 / ノンパラメトリック推定 / 同時方程式モデル |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、内生的な二値説明変数をもつ非加法的モデルの構造関数を識別・推定する方法を開発することであった。非加法的モデルの識別・推定手法は未だ十分には理解されていない重要な研究テーマであり、その開発が望まれているものである。本研究では、特に、非加法的モデルの特殊ケースである弱分離的モデルに注目し、識別・推定手法の開発に従事した。 平成25年度と平成26年度には新しい識別手法の研究に取り組み、その開発に成功した。当該識別手法は2段階により構成される。識別の第1段階では、先行研究の結果を拡張し、構造関数の値が部分識別されることを証明した。識別の第2段階では、第1段階の部分識別結果と先行研究の結果を拡張することにより、第1段階の識別結果よりも狭い区間で構造関数を識別できることを示した。この第2段階の基本的アイデアは、識別したい構造関数の値以上もしくは以下となる構造関数の値の集合を同定し、その同定した集合を利用することである。また、本研究で開発した識別手法の計量経済学分野に対する貢献を確かめるために、開発した識別結果を各先行研究の結果と比較した。 平成26年度には、識別手法に基づく推定手法の開発にも取り組んだ。具体的には、識別結果に基づく推定量を構築し、その漸近的性質を導出することを試みた。しかし、平成26年度内に推定手法を開発することは叶わなかった。この理由は、識別の第2段階の集合を推定する際の漸近理論が困難なことにある。そのため、推定手法の研究は、今後も引き続き実施する。 平成26年度末には、本研究で得られた研究成果を一つの論文としてまとめ、当該論文を研究代表者の博士学位論文の一章として収録した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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