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新規遺伝子CoLac1による圧縮あて材形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13J02049
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 木質科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

平出 秀人  名古屋大学, 生命農学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードReaction wood / Compression wood / Laccase / Lignin / Chamaecyparis obtusa / compression wood / laccase / lignification
研究実績の概要

針葉樹の形成する圧縮あて材は、正常材と異なる特徴を持つ。私たちは、特に需要な特徴である二次壁中層外縁部でのリグニン増加には、ラッカーゼが関わっている、と報告した。ラッカーゼは、リグニン堆積過程の最終段階(モノリグノールの酸化重合)を担う酵素である。本研究では、ラッカーゼについてより詳しく調べた。
ヒノキの圧縮あて材と正常材の分化中木部から抽出したタンパク質をNative-PAGEによって分離し、ゲル内でラッカーゼ活性を検出した。圧縮あて材と正常材では異なる位置のタンパク質がラッカーゼの活性を示した。このことから、圧縮あて材では異なるラッカーゼが働いていると考えられる。
ヒノキ圧縮あて材特異的に発現するラッカーゼ(遺伝子の名前はCoLac1)の、分化中木部における局在を免疫標識法によって調べた。すると、このラッカーゼは二次壁の肥厚する分化段階で発現し、二次壁に分布することが分かった。特に、二次壁の中層外縁部では多く分布した。この領域では、ラッカーゼが多く分布することによってリグニンが多く堆積すると考えられる。
ヒノキ圧縮あて材分化中木部のラッカーゼ‘活性’の分布を、分化中木部切片上で活性染色を施すことによって調べた。さらに、活性分布とリグニンの堆積との対応を調べた。二次壁中層が肥厚するときには、その外縁部で活性が高かった。これは上の免疫標識による結果に合致する。また、中間層や二次壁外層、中層などいずれの壁層でも、ラッカーゼの活性が現れた後にリグニンが堆積し、リグニン堆積の完了に合わせてその活性を失った。各壁層に分布したラッカーゼ活性によってリグニンが堆積し、ラッカーゼはリグニン堆積に働くことによってその活性を失ったと考えられる。
得られた成果は、圧縮あて材のリグニン堆積にはラッカーゼが働いている、というアイディアを強く支持する。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ツゲあて材木化の仕組み~圧縮あて材との共通点2015

    • 著者名/発表者名
      平出秀人、吉田正人、佐藤彩織、松尾美幸、芦崎陽介、山本浩之
    • 学会等名
      第65回日本木材学会(東京) ポスター発表
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2015-03-18
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] ヒノキ圧縮あて材分化中木部における in situラッカーゼ活性と木化との対応2015

    • 著者名/発表者名
      平出秀人、吉田正人、佐藤彩織、松尾美幸、芦崎陽介、山本浩之
    • 学会等名
      第65回日本木材学会(東京) 口頭発表
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2015-03-18
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 圧縮あて材に特異的なラッカーゼCoLac1の免疫局在性2014

    • 著者名/発表者名
      平出秀人、佐藤彩織、松尾美幸、吉田正人、山本浩之
    • 学会等名
      日本木材学会
    • 発表場所
      愛媛県松山市
    • 年月日
      2014-03-14
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2014-01-29   更新日: 2024-03-26  

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