研究課題/領域番号 |
13J02149
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
安田 千晶 北海道大学, 水産科学研究院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | オス間闘争 / 高度な評価戦略 / 過去の経験による評価の改変 / 意思決定 / 評価戦略 / 過去の経験 / ヤドカリ |
研究実績の概要 |
本研究は、複数種のヤドカリを対象として、オス間闘争前の様々な経験が、次の闘争における、オスの自己及び他者に対する評価方法や基準に与える影響を解明することを目的としている。 本年度は、昨年度の研究から示唆された、ヨモギホンヤドカリにおける交尾経験による自己評価の上昇、について受入研究者と議論を重ね、詳細な解析を実施した。その結果、これが動物の闘争のコンテキストで広く知られている「勝者効果」と類似した現象として捉えられるというアイデアの提示に至った。また、本実験からは、交尾を経験したオスが次の闘争において争うメスの質を過大評価している可能性も示唆された。したがって、過去の交尾経験は、次のオス間闘争において、オスの自己と他者いずれに対する評価にも影響する可能性がある。研究員は本成果について精力的な学会発表をおこない、国際誌に原著論文を投稿中である。 さらに、テナガホンヤドカリにおいて、大鋏脚の自切経験と敗北経験を組み合わせ、自切個体における自己評価の低下に関わる実験を実施した。動画データの一部を解析したところ、大鋏脚を自切したオスは、自切後の経過時間、あるいは自切後の敗北経験とは無関係に関わらず、闘争をエスカレーションさせる頻度が低かった。このことは、大鋏脚の自切経験が、その後の経験に関わらず、一様に自己評価を低下させる可能性が示唆された。本実験は冬季に実施したため、今後も詳細な解析を継続する予定である。また本種において、過去の闘争経験が次の闘争における自己評価と相対評価に及ぼす影響に関する研究を、国際誌に発表した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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