雄マウス求愛歌に対する雌の性嗜好性の脳内表象：聴覚－嗅覚シグナルの感覚統合

• 研究課題/領域番号: 13J02670
• 研究種目: 特別研究員奨励費
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 国内
• 研究分野: 動物生理・行動
• 研究機関: 麻布大学
• 研究代表者: 菅野 康太 麻布大学, 獣医学部, 特別研究員(PD)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 3,960千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 660千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
• キーワード: 超音波コミュニケーション / マウス / 性行動 / 音声コミュニケーション / 感覚統合

研究実績の概要

近年、ヒトの言語を含む音声コミュニケーションのモデルとして、マウスの超音波コミュニケーションが様々な文脈の研究で注目されている。現在、この超音波発声における声の単位は、約10種類に分類されているが、発声に含まれるや意味や意義については、不明な部分が多かった。申請者は、その発声に関して、以下のことを示すデータを採用期間中に得た。基本的には発声の特徴は遺伝によって決まること、しかし、個体差も存在すること。また、発声回数の個体差を形成する責任脳部位と、その部位での細胞種の特定もなされた。週齢と発声回数が負の相関を示すこと、発声回数の多い個体ほど繁殖効率が良いことなど、進化的・生態学的意義の一端もデータとして示され始めた。
また、当初計画していた実験は技術的問題を解決することができず、断念した部分もあるが、その過程で得られた上記の結果は、マウス超音波コミュニケーションにとって非常に基礎的で重要なものであった。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] マウス音声コミュニケーションと社会性はどのように評価されるべきか？ (2016)
  • 著者名/発表者名: 菅野康太
  • 雑誌名: ベビーサイエンス 巻: 15 ページ: 1-21
  • NAID: 40020878284
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Impairment of interstrain social recognition during territorial aggressive behavior in oxytocin receptor-null mice. (2015)
  • 著者名/発表者名: Tatsuya Hattori, Kouta Kanno, Miho Nagasawa, Katsuhiko Nishimori, Kazutaka Mogi, and Takefumi Kikusui.
  • 雑誌名: Neuroscience Research 巻: 90 ページ: 90-94
  • DOI: 10.1016/j.neures.2014.05.003
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] IL1RAPL1 knockout mice show learning deficiency, memory decline, hyperactivity and reduced anxiety-like behaviours. (2014)
  • 著者名/発表者名: Misato Yasumura, Tomoyuki Yoshida, Maya Yamazaki, Manabu Abe, Rie Natsume, Kouta Kanno, Takeshi Uemura, Keizo Takao, Kenji Sakimura, Takefumi Kikusui, Tsuyoshi Miyakawa, Masayoshi Mishina
  • 雑誌名: Scientific Reports 巻: 4: 6613 号: 1 ページ: 6613-6613
  • DOI: 10.1038/srep06613
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Enhanced prepulse inhibition and low sensitivity to a dopamine agonist in Hesrl-knockout mice. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kouta Kanno, Hiroki Kokubo, Aki Takahashi, Tsuyoshi Koide and Shoichi Ishiura.
  • 雑誌名: Journal of Neuroscience Research 巻: 92(3) 号: 3 ページ: 287-97
  • DOI: 10.1002/jnr.23291
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] Male mice ultrasonic vocalization to females and individual differences in it are correlated with sexual motivation and neuronal activity in the ventral tegmental area (2015)
  • 著者名/発表者名: Kanno Kouta and Kikusui Takefumi
  • 学会等名: Society for Neuroscience Annual Meeting
  • 発表場所: Chicago, IL
  • 年月日: 2015-10-18
• [学会発表] 雄マウス求愛発声と性ホルモンおよび性行動の関係 (2015)
  • 著者名/発表者名: 菅野康太、菊水健史
  • 学会等名: 第42回日本神経内分泌学会 回日本神経内分泌学会 第23回日本行動神経内分泌研究会 回日本行動神経内分泌研究会 合同学術集会
  • 発表場所: 仙台市戦災復興記念館
  • 年月日: 2015-09-18
• [学会発表] Individual differences in mice courtship vocalizations are correlated with sexual emotion and neuronal activity in the ventral tegmental area (2015)
  • 著者名/発表者名: 菅野康太、菊水健史
  • 学会等名: 第38回神経科学大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2015-07-29
• [学会発表] マウス超音波コミュニケーションの意味を巡って (2015)
  • 著者名/発表者名: 菅野康太
  • 学会等名: 発達心理学会 第26回大会 大会委員会企画シンポジウム「赤ちゃん学が発達心理学に期待するもの」
  • 発表場所: 東京大学伊藤謝恩ホール (伊藤国際学術研究センター)
  • 年月日: 2015-03-20
  • 招待講演
• [学会発表] マウス超音波コミュニケーション：その意味の理解を目指して (2014)
  • 著者名/発表者名: 菅野康太
  • 学会等名: 第２０回「性と生殖」公開シンポジウム「人間科学における神経内分泌研究の展開」
  • 発表場所: 早稲田大学所沢キャンパス
  • 年月日: 2014-12-20
  • 招待講演
• [学会発表] Basic relations among song and behavioral parameters Ultrasonic Communication in Rodents (2014)
  • 著者名/発表者名: Kanno Kouta and Kikusui Takefumi
  • 学会等名: Ultrasonic Communication in Rodents
  • 発表場所: The University of Tokyo, 21 Komaba Center for Educational Excellence
  • 年月日: 2014-08-04
• [学会発表] 強制音声曝露による雄マウス超音波発生の変化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 菅野康太、浅場明莉、横山和樹、永澤美保、茂木一孝、菊水健史
  • 学会等名: Neuro2013
  • 発表場所: 国立京都国際会館
  • 年月日: 2013-06-21
• [図書] 行動生物学辞典 (2013)
  • 著者名/発表者名: 上田恵介、岡ノ谷一夫、菊水健史、坂上貴之、辻和希、友永雅己、中島定彦、長谷川寿一、松島俊也 編(分担執筆)
  • 総ページ数: 637
  • 出版者: 東京化学同人
• [備考] http://can-no.com
• [備考] http://synapse-academicgroove.com
• [備考]
  • URL: http://can-no.com/publication/