研究課題
特別研究員奨励費
1、ストリクチニンの生体内標的分子の探索及び同定当研究室では、緑茶成分を単離し活性を評価することで、抗アレルギー活性が強いストリクチニンを世界に先駆けて明らかにした。しかし、ストリクチニンのファースト・ターゲットとなりうる分子(入口 : 感知センサ)の存在をはじめ、如何にして機能を発揮しているのかという詳細な分子メカニズムは不明である。そこで、申請者は遺伝子工学的手法を応用したGSE(Genetic Suppressor Elements)法やshRNAライブラリ法を用い、ストリクチニンの抗アレルギー作用の発揮に必須な感知分子(入口)を網羅的に探索した。その結果、候補遺伝子としてLRCH2(leucine-rich repeat and calponin homology domain-containin protein2)とCD302(type I transmembrane protein)などを同定した。2、MALDI-MSIを用いた緑茶ポリフェノール(ストリクチニンなど)の生体内局在イメージング法に開発ストリクチニンの生理活性を評価するには成分摂取後の生体内のどこに、どのような形で存在することでその機能を発揮するのか調べる方法がなく、明らかにされていなかった。そこで申請者は、低分子化合物質の可視化ができるマトリックス支援型レーザーイオン化一質量分析法を用いることで食品成分の新たな組織局在イメージング法を確立することを目的とした。低分子化合物の可視化で汎用されるマトリックスを含む約40種類の化合物の中、1, 5-DANがストリクチニンに対する高い検出能を示した。本化合物は、肝臓、腎臓、脳組織上でのストリクチニンスポットの検出も可能であった。さらに、本マトリックスを用いることでストリクチニンの経口投与後の腎臓内分布も捉えることができた。
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (10件) 備考 (1件)
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