研究課題/領域番号 |
13J03419
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
落合 絵美 同志社大学, 社会学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
2,426千円 (直接経費: 2,051千円、間接経費: 375千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 586千円 (直接経費: 451千円、間接経費: 135千円)
2013年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | ワーク・ライフ・バランス / シンガポール / 福祉政策 / 女性労働 / 生活時間 / 保険 / 家族 / 社会保障 / ジェンダー / ケア / 福祉 / 女性 / 経済成長 / 格差 |
研究実績の概要 |
2016年度は、シンガポール国立大学人文・社会科学部に客員研究員として在籍し、現地に1年間滞在しながら文献研究およびフィールドワークを実施した。 文献研究については、シンガポールにおける福祉体制の構成要素を明らかにするために、福祉政策のほか、年金制度、雇用政策、住宅政策、高齢者政策、そして家族政策について検討し、それらがどのような相互補完性のなかでシンガポール型福祉体制を構築しているのかについて検討した。この作業によって、他の先進諸国に比べて公的社会サービス支出(対GDP比)が著しく低いシンガポールの福祉政策が何によって支えられているのかについて多面的に理解することができた。 また、フィールドワークでは、10歳以下のこどもを持つ女性労働者に対して、仕事、家事、育児、生活時間などに関する聞き取り調査を実施した。これにより、女性労働者がどのような基準で職業選択を行い、世帯収入から何に対していくら支出しており、加えて自らが家事・育児に対してどの程度の時間を費やしているのかについて所得階層別にその傾向を把握することができたことは大きな収穫である。 以上の研究を通じて、少子高齢化が進む先進国のひとつでありながらも依然として抑制的な社会サービス支出額を堅持しているシンガポールに生きる人々がいかにして福祉サービスを調達しているのかについて、実態に基づいた検討を行うことができた。 本研究は、日本に比べて「女性が働きやすく子育てしやすい」と評価されがちなシンガポールのワーキングマザーが「低福祉予算」の中で実際にどのようにして日常的に発生する「福祉需要」を満たしているのか、その実態を制度面のみならず聞き取り調査から批判的に検討した点に独創性がある。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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