研究課題
特別研究員奨励費
今年度の研究において、本研究の目的を東北日本において達成した。本研究の目的とは、次のようなものであった:「日本国内での地震を発生する原因となる地殻内の応力場・断層強度の絶対値の推定を多面的に行い,統合的な知見を得る.また,そもそもの地殻内の応力場の形成原因を量的に検討する」具体的には、「地震発生深度での絶対応力・強度の推定」を、次の二通りのアプローチにより行った。(1) アプローチの一つ目では、前年度までに検出することに成功していた東北日本の応力方向の空間変化と地形分布との相関を利用して行った(2) アプローチの二つ目では、2008年岩手・宮城内陸地震と2011年福島県浜通りの地震と言う二つの大地震震源域において応力方向の空間不均質性を検出し、それを大地震の擾乱と関係付けることにより行ったいずれの場合も、東北日本地殻内の差応力が 20 MPaと言う、通常の岩石に摩擦滑りを引き起こすには、非常に小さな値が得られた。このことは、地震発生の際に地殻流体などの要因が岩石の強度を低下させていることを示唆する。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (6件)
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