研究課題/領域番号 |
13J03662
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松井 大宜 九州大学, 工学府, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 多光子イオン化 / ガスクロマトグラフィー / 質量分析 / 超短パルス電子線イオン化 / 残留性有機汚染物質 / 多光子イオン化質量分析計 / 小角試料導入法 / ダイオキシン類 / 超微量分析 / 超短パルス電子線 / 光電子イオン化 / 光電子付着イオン化 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、質量分析計(MS)のイオン化部を試作・改良し、高出力フェムト秒レーザーと併用することにより、高塩素化ダイオキシンの超微量分析を実現することである。また、フェムト秒レーザーを用いて超短パルス電子線を発生させ、これを用いる汎用性の高い環境分析法を実現すると共に、超高速現象の解明へ応用することを目的とした。 前年度、小角試料導入法を利用したガスクロマトグラフィー/多光子イオン化/質量分析計(GC/MPI/MS)を開発し、GC/MPI/MSでは初となる血液中ダイオキシン分析への応用を可能にした。さらに、イオン化部を形成するステンレス鋼に紫外フェムト秒レーザー光 (267 nm, 100 fs)を照射し、超短パルス電子線を発生させた。当該年度、超短パルス電子線をイオン源として利用するMSを開発すると共に、これを環境計測と超高速現象解明へ応用することを目的として研究した。 環境計測については、超短パルス電子線を用いた陽イオン生成の条件について検討した。また、この方法により質量スペクトルのライブラリから未知化合物の同定を行えるようにした。さらに、開発した分析装置をGCに接続し、脂肪族化合物及び芳香族化合物の混合試料を測定した。その結果、超短パルス電子線イオン化の場合の検出感度は、MPIを使用する方法と比較して2-3桁低かった。イオン化部を最適化し、試料分子と超短パルス電子線を効率良く衝突させる事によりこの問題を解決できると考えている。この方法により、前年度開発した超高感度なGC/MPI/MSの網羅分析法は一層有益なものになった。 一方、超高速現象の解明については、Arの多光子イオン化により超短パルス電子線を発生させ、これをイオン化源とする質量分析を可能にした。現在のところポンププローブ法による緩和過程の研究は実現していないが、今後に繋がる新しい成果であると考えられ る。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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