研究課題/領域番号 |
13J03819
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
融合社会脳科学
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研究機関 | 東北福祉大学 (2014) 京都大学 (2013) |
研究代表者 |
伊藤 文人 東北福祉大学, 感性福祉研究所, 講師
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,760千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 選好 / 価値 / 腹内側前頭前野 / 背内側前頭前野 / 認知神経科学 / 価値表象 / 顔 / 機能的磁気共鳴画像法 / 加齢 |
研究実績の概要 |
高齢者における顔の価値表象に関わる神経機構の検討について、本年度は機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging: fMRI)により得られた脳活動データの解析を終了し、論文執筆の最終段階に入ることができた。脳活動データの解析から、高齢者においても腹内側前頭前野が他者の顔の価値表象に重要な役割を果たしていることが明らかとなったが、加齢の効果には性差が認められた。具体的には、高齢女性よりも高齢男性で加齢の効果が顕著であることが明らかとなった。 また、本年度は他者の顔に対する価値表象機構の検討に関連し、腹内側前頭前野と背内側前頭前野の機能的役割が意識的に顔を見ることができる場合と、意識的には顔を見ることができない場合で異なることを報告した(Ito et al., Human Brain Mapping, DOI: 10.1002/hbm.22813)。具体的には、腹内側前頭前野は意識的に顔を見ることができる場合のみに、選好を反映する価値表象を行っている一方で、背内側前頭前野は意識的に顔を見ることができない場合のみに、選好を反映する価値表象を行っていることが明らかとなった。 これらの知見は、顔の価値表象に関わる神経機構が、①生物学的な要因によって変容すること、②呈示された顔を意識できるかどうかによって、腹内側前頭前野と背内側前頭前野が独立に価値を表象し、選好を反映している可能性を示唆するものである。ここまでの検討に予想以上の時間を要したため、自閉症者を対象とした実験は実施できなかったが、今回明らかになった知見は、今後の研究の発展にに資するものであったと考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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