研究課題/領域番号 |
13J04461
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
中村 純也 総合研究大学院大学, 高エネルギー加速器科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ヒッグス粒子 / QCDジェット / トップクォーク / 超対称性模型 |
研究実績の概要 |
標準模型のヒッグス粒子はCP固有値が偶であるが、もしCPが非保存で、CP固有値が奇の状態がほんの少し混ざったような粒子であることが観測されれば、それは超対称性模型などの、標準模型を越えた新しい物理の直接的な証拠となる。 このCP非保存をLHCで直接観測する最も有力な手段として考えられているのが、ヒッグス粒子と同時に生成される二つのジェットの方位角度の相関を利用するという方法である。この観測量が、ヒッグス粒子のCPに非常に敏感であるということは、第一近似の行列要素を用いた計算から示される。一方で、実験データとの比較からヒッグス粒子のCPを読み取るには、高次補正の効果も取り入れたシミュレーションを行い、ジェットの振る舞いを正しく予言する必要がある。しかし、この摂動QCDの高次補正の効果を取り入れる目的で使用されるパートンシャワーと呼ばれる物は、理論的な不定性が大きく、CPの精密な測定は到底期待できない。 そこで我々は、トップクォーク対と同時に生成される二つのジェットの方位角度にも、ヒッグス粒子生成の場合と似たような、相関があるという事実に注目した。生成確率が高いトップクォーク対の場合で、方位角度の相関のシミュレーションと観測の技術をまず確立することで、ヒッグス粒子のCPの精密な測定が初めて可能になると我々は考えている。 当初、トップクォーク対生成での方位角度の相関は、第一近似でのみ計算されていた。私は、CKKW-L処方と呼ばれるアルゴリズムを、自分で実装し、トップクォーク対とハドロンジェットが同時に生成される事象のシミュレーションを非常に信頼できる精度で実行した。このプログラムを用いた解析から、トップクォーク対生成での方位角度の相関の予言を目的とするシミュレーションを行う上で、重要となる理論的な事柄を明らかにし、論文として発表した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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