研究課題/領域番号 |
13J04638
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山本 孟 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ヒッタイト / 古代オリエント / 外交 / 支配政策 / 国際関係 / トルコ共和国 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国 / 条約 / シカゴ |
研究実績の概要 |
本研究は、楔形文字粘土板史料の文献学的分析によって、紀元前2千年紀後半のアナトリア(現トルコ共和国)に栄えた王国ヒッタイトの国内統治理念がその外交政策にも適用されていたことを明らかにすることを目的とする。 平成26年度上半期は、外交政策に関連するヒッタイト語彙についての研究を中心に行った。平成25年度に引き続きアメリカのシカゴ大学近東言語文明学科に滞在し、同学科で行われているヒッタイト辞書プロジェクトで使用されるデータベースを閲覧した。それを用いて、ヒッタイト人たちが他国との条約締結をいかに理解していたかについて明らかにするために、「条約」を意味するヒッタイト語名詞(イシュヒウル)とそれを派生する「縛ること」を意味する動詞(イシュヒヤ)が現れるすべての粘土板文書を読解し、それぞれの語用を分析した。 同年度下半期は、上記のヒッタイト語動詞と名詞それぞれに関する研究の成果を発表した。まず、動詞イシュヒヤは比喩的に「立場の上の者が下の者に負担を課す」ことを意味するため、この動詞から派生する名詞イシュヒウル「条約」とは課す側と課される側に上下関係が存在することを前提に発行される文書であるということが明らかになった。この研究結果は2014年10月に『日本オリエント学会第56回大会』で口頭発表した上、学術雑誌『オリエント』(第57巻2号)にて公刊した。 次に、「条約」と訳される名詞イシュヒウルは元来「神の命」を意味するため、ヒッタイト王は自らに服従した諸外国の支配者に対して神々を代理するという名目で条約文書を発行し、主従関係を明示していたのだということが明らかになった。この研究成果は、2015年4月に開催されるThe fourth annual Oxford Postgraduate Conference in Assyriologyにて口頭発表する予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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