研究課題/領域番号 |
13J04792
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用経済学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
猪俣 賢太郎 大阪大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 製品差別化 / 共食い効果 / 二重限界性 / コモディティ化 / ベルトラン / クールノー / 寡占市場 / 補完財 / 代替財 / brand proliferation |
研究実績の概要 |
研究の成果について。 1) 私はこれまで、製品差別化の分野に特化し、研究してきた。製品差別化というのは、コカ・コーラとペプシコーラのように、同じコーラというブランド内での似た商品同士の競合を表す際に用いられる概念である。例えばスーパーAとBは各々全く同じ商品を扱っているということは実際上極めて少なく、何らかの意味で差別化が図られている。通常差別化がなされるほどライバル他社との競合度は低くなり、当該企業は安定かつ独占的な供給を行うことが可能となる。 2) 私の一連の研究では、そうした商品同士の競合や、企業が新たなブランド(ここでは商品の種類やジュースの味など様々なものを含む)を創出するインセンティブについて分析されてきた。 3)具体的には、①独占にはない顧客奪取効果business-stealing effectを狙った戦略的なブランド創出のインセンティブの存在即ち競争が市場にもたらす正の効果についての分析、②財のコモディティ化つまり差別化の反対がもたらす正の効果についての分析を行った。 4)意義・重要性であるが、①については、あまり当該インセンティブについて独占と比較する研究が存在しない点、そして従来の結果とはいわば反対の結果を理論的に示すことで日常的な感覚との整合性を持たせること、そして通常目視出来ない現象の思考実験を行った点に理論的意義がある。また、②については、従来財のコモディティ化は企業の利潤を減少させるため差別化を行うことが奨励されがちだった。その意味では理論的に反対の帰結を示したことには一定の重要性があると考えられる。また、厚生分析の結果、従来川上企業間の合併は川上の価格支配力を強めるため卸売価格の上昇ひいては商品の市場価格上昇をもたらすため厚生を悪化させると言われがちだったが、私は一定の場合に逆転することを理論的に示した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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