研究課題/領域番号 |
13J05650
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岸本 廣大 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 古代史 / ギリシア / ローマ / リュキア / 連邦制度 / 連邦認識 / 公職者 / 受容 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、古代ギリシアで形成された、現在の連邦に類する共同体(以下、連邦と称する)に対して、当時の人々がどのような認識を有し、またそれがどのように変化したのかについて、ローマの東方進出と支配という視角から明らかにすることである。 本年度は、ローマによる属州化前後の、リュキア連邦における公職者およびローマ人役人の位置づけに焦点を当てて比較分析を行い、以下の結論を得た。まず、属州化以前の役職のうち、軍事に関わるもの(特に最高役職であるストラテゴス職)は属州化以降の史料において回顧的にしか現れなくなり、それに代わって宗教に関わる役職(アルキエレウスやリュキアルケス)が連邦の最高役職となった。また「ストラテゴス」の代理を意味する称号をもつローマ人の属州総督も史料に現れるようになった。さらに、独立期には警察機能を果たしていたと考えられる役職のアルキフュラクスは、その職務をローマから課せられた税の徴集へと変化させた。このことは、属州化以前に期待されていた軍事的役割がローマに移ったことで、連邦とは非軍事機能を担当する共同体であるという認識へと変化したことを示す。他方、その内実や認識の変化にもかかわらず、役職名の維持など、連邦という従来の制度自体を維持しようともしていた。 以上から、古代ギリシアにおける連邦がポリスのような独自の政治共同体として認識されなかったのは、ローマによる支配という現状に合わせた認識の変化、特に軍事力を伴わない共同体へと認識が変化したことが最大の理由であると考察される。つまり、ローマは軍事的な役割という点で連邦に取って代わったのである。 このことは、古代世界において軍事力の保持が独自の政治共同体という認識に最も寄与したという可能性を示唆するであろう。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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