研究課題/領域番号 |
13J05732
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
日道 俊之 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2015年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 共感 / マインドフルネス / 感情調整 / エフォートフル・コントロール / アレキシサイミア傾向 / サイコパシー / 関係流動性 / 援助 / 心の理論 / 情動調節 / 前頭前野外側部 / NIRS / 5HT2A受容体遺伝子多型 / オキシトシン受容体遺伝子多型 / 近赤外線分光法 / 視点取得 / ストレス |
研究実績の概要 |
本年度はまず,マインドフルネス傾向と共感性の関係を媒介する心理的特性についての調査を行った。昨年度の調査から認知的制御や自身の感情・思考の理解に関連するマインドフルネスの要素が共感性と正の関係にあり,判断や反応をしすぎないというマインドフルネスの要素が共感性と負の関係にあることが示唆されている。本研究では,マインドフルネス傾向と共感性の関係性を細かく検討するため,媒介要因としてエフォートフル・コントロール,感情調整,アレキシサイミア傾向を想定し,ウェブ調査を用いてデータの収集を行った。共感性とマインドフルネス傾向の関係性を詳細に検証することは,共感性に対するマインドフルネス瞑想の効果メカニズムの理解につながると考えられる。これらのデータは現在,解析中である。 また本年度は,共感性とサイコパシー傾向の関係性に対する関係流動性の影響についての調査研究も行った。共感性が低いとされているサイコパシー傾向高者は,共感が「困難」なのではなく「デフォルトでない」可能性が指摘されている(Gillespie et al., 2014)。この指摘を鑑みるに,サイコパシー傾向高者は共感が重要な環境下では,当傾向低者と同様に他者への共感や援助行動を行う可能性が考えられる。よって本研究では,他者への共感や援助行動に影響を及ぼす社会生態的要因である関係流動性(Oishi et al., 2007; Schung et al., 2010)に着目し,ウェブ調査を用いてデータの収集を行った。本研究は,共感性と援助行動に対する個人的要因と環境的要因の相互作用を明らかにするという点で意義があると考えられる。これらのデータについても現在,解析中である。 また,これまでの研究成果をまとめ,共感及び援助行動に対する遺伝子多型・神経活動・行動の連関に着目したモデルを提案した。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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