研究課題
特別研究員奨励費
前年度に続き、ゼブラフィッシュの松果体に存在するUV光と可視光の波長識別に関与する光受容細胞からの光応答の記録を試みた。具体的な手法としては、蛍光カルシウムセンサーであるGCaMP6sを波長識別のUV光受容タンパク質のプロモーター配列下で発現させ、UV(380 nm)、可視光 (570 nm) 刺激に対する蛍光強度の変化を蛍光イメージングにより解析した。その結果、UV刺激により蛍光強度の減少、可視光刺激により蛍光強度の上昇が観察された。このことは、UVにより細胞内のカルシウムイオンが減少し、可視光に対してカルシウムイオンが増加したことを示している。すなわち、ゼブラフィッシュ松果体の波頭識別に関わる光受容細胞は、光の波長に対して拮抗的な反応を示すことを初めて示した。すなわち、前年度までにおいて、組織学的な解析から一1つの光受容細胞において波長識別がなされる可能性を示唆していたが、その可能性を直接強く支持する光応答を生理学的な解析(カルシウムイメージング)により得ることに成功した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 1件)
BMC Biology
巻: 13 号: 1 ページ: 73-73
10.1186/s12915-015-0174-9
120005758203
PLOS ONE
巻: 10 号: 10 ページ: e0141280-e0141280
10.1371/journal.pone.0141280
120006346629